研究課題
基盤研究(C)
メラノーマ発生・進展におけるイノシトールリン脂質代謝酵素INPP4Bの生物学的役割を解明するため、メラノサイト特異的にInpp4bを欠失した、Tamoxifen誘導型Braf変異+Ptenホモ+Inpp4bホモ欠損マウスを作成した。本マウスにおいては100%の浸透率でメラノーマの自然発生が観察された。さらに、イノシトールリン脂質代謝が糖代謝と関連していることに着目し、糖代謝阻害薬であるブロモピルビン酸によるメラノーマの増殖抑制を試みた。その結果、ブロモピルビン酸は活性酸素の生成を介して、メラノーマ細胞に細胞死を誘導することが判明した。