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自閉症スペクトラムにおける軸索走行異常とミクログリア活性化

研究課題

研究課題/領域番号 26461764
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

杉山 登志郎  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60216348)

研究分担者 鈴木 勝昭  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
吉川 久史  浜松医科大学, 医学部, 助教 (30610852)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / ポジトロン断層法 / 拡散テンソル法 / 白質 / 自閉症スペクトラム
研究実績の概要

自閉症スペクトラム(ASD)の死後脳研究や脳画像研究から、この障害の病態基盤に白質の異常、すなわち、脳部位間の神経線維連絡の異常が示唆される。その発生機序はいまだ不明だが、少なくともその一部にはミクログリアの過剰な活性化が関与していることが推測される。この点を明らかにするために、本研究では、ASDをもつ成人を対象に、活性化ミクログリアを特異的トレーサーPK11195によるポジトロン断層法(PET)で、白質の軸索走行異常を拡散テンソル法(DTI)で、それぞれ計測した。
平成27年度は、前年度に引き続きデータ収集を行った。平成27年度末までに成人ASD者15名、および、それらと年齢・性別・知能指数を適合させた定型発達者15名を対象に、臨床症状の評価を自閉症の標準的診断ツールであるADOSとADI-R、および、感覚刺激への反応異常を測定する日本語版感覚プロフィールにより行い、DTIとPETを同一日に撮像した。そして、脳内に複数の関心領域をおき、DTI画像より拡散異方性(FA)値を、PET画像よりPK11195結合能をそれぞれ求め、両者の関係を統計学的に解析するとともに、ASDと対照との比較、臨床症状との比較を行った。その結果、白質におけるFA値はASDで有意に低く、PK11195結合能はASDで有意に高かった。両者の相関をみると、局所におけるFA値とPK11195結合能とが逆相関する傾向が見られたが、統計学的に有意な水準にはなかった。また、臨床症状との関係においても有意な所見はなかった。有意な結果が得られない理由の一つに、当初の目標例数(ASD群、対照群ともに20名)に達しておらず、検出力が不足していることが考えられた。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] 摂食障害とそだち 幼児期の食行動異常2015

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      そだちの科学

      巻: 25 ページ: 57-60

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本版短縮感覚プロフィールの標準化 標準値および信頼性・妥当性の検討2015

    • 著者名/発表者名
      谷伊織, 伊藤大幸, 平島太郎, 岩永竜一郎, 萩原拓, 行廣隆次, 内山登紀夫, 小笠原恵, 黒田美保, 稲田尚子, 原幸一, 井上雅彦, 村上隆, 染木史緒, 中村和彦, 杉山登志郎, 内田裕之, 市川宏伸, 辻井正次
    • 雑誌名

      精神医学

      巻: 57(6) ページ: 419-429

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達精神病理学の力 予防のための科学2015

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      こころの科学

      巻: 181 ページ: 14-20

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [雑誌論文] 薬物療法 少量処方のすすめ2015

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      児童青年精神医学とその近接領域

      巻: 56(3) ページ: 299-306

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達障害研究の展望と意義 臨床から研究の発展に期待する2014

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 14 ページ: 319-321

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達障害から発達凸凹へ2014

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      小児耳鼻咽喉科

      巻: 35 ページ: 179-184

    • NAID

      130004992715

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2017-01-06  

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