研究課題
基盤研究(C)
低線量と対比して高線量における放射線感受性に影響を与える因子を検討した。数理モデルによる分析から放射線増感作用を、①DNA2本鎖切断生成量の増加、②DNA2本鎖切断修復の抑制、③非相同末端結合による誤修復で生じる染色体転座の増加に分類した。染色体転座が生じる確率は線量の2乗に比例して増加するため、②は主に低線量で、③は主に高線量において影響が相対的に大きくなった。DNA2本鎖切断の生成量や総修復量が同じでも、修復機構の選択が異なれば③によって放射線感受性に変化が生じた。修復機構の選択に影響を与える因子は、寡分割照射法を用いた高精度放射線治療において分子標的となりうる。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
The British Journal of Radiology
巻: 89 号: 1062 ページ: 20150724-20150724
10.1259/bjr.20150724