研究課題
基盤研究(C)
胆道閉鎖症(BA)は肝門部空腸吻合術によって長期生存できるようになった一方で、成人期になって肝不全まで進行する症例を経験するようになった。成人期BAの肝移植成績は小児期に比べて不良であり、また成人期は生体ドナー不在や脳死登録困難など移植が実施できないこともある。既存の肝予備能マーカーでは将来的な肝不全の予測ができないため、本研究では学童期以降のBA児の肝細胞のテロメア長を測定した。肝予備能マーカーは正常であったが、テロメア長が短縮していたこともあり、臨床的に相対的肝移植適応と判断することができた。肝細胞のテロメア長は、既存の肝予備能マーカーに比べて有用なマーカーになりうると考えられた。
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