関節可動亢進型エーラス・ダンロス症候群の診断法の開発と発症機構の解明

• 研究課題/領域番号: 26462296
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 島根大学
• 研究代表者: 松本 健一 島根大学, 総合科学研究支援センター, 教授 (30202328)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: エーラス・ダンロス症候群 / テネイシンX / 関節可動亢進 / 過剰運動症候群 / プロテオミクス解析 / 質量分析 / フィブリン／コラーゲンゲル / ESI-TSQ質量分析 / 発現差異プロテオミクス解析 / MALDI-TOF/TOF質量分析 / 血清濃度測定 / ESI-TSQ質量分析計

研究成果の概要

関節可動亢進（III）型エーラス・ダンロス症候群（EDS）の診断法の確立のために、III型EDSの原因遺伝子の一つであるテネイシンX（TNX）の血清濃度の定量系の開発を、ESI-TSQ質量分析計を用いて行った。その結果、健常人の 血清型TNX 濃度は144 ng/mLであることが明らかとなった。また、III型EDS患者血清における病態バイオマーカーの同定のために、III型EDS患者の血清を用いて、健常人血清と比べて発現差異を示すタンパク質の解析をMALDI-TOF/TOF質量分析計を用いて行った。その結果、補体関連の6個のタンパク質が患者血清中において発現増加していることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Suppression of hepatic dysfunction in tenascin-X-deficient mice fed a high-fat diet (2017)
  • 著者名/発表者名: Shinsaku Yamaguchi, Kohei Kawakami, Kazumi Satoh, Naoki Fukunaga, Kazuhito Akama and Ken-ichi Matsumoto
  • 雑誌名: Mol. Med. Rep. 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] A method for quantification of serum tenascin-X by nano-LC/MS/MS (2016)
  • 著者名/発表者名: Kazuo Yamada, Atsushi Watanabe, Haruo Takeshita, and Ken-ichi Matsumoto
  • 雑誌名: Clin. Chim. Acta 巻: 459 ページ: 94-100
  • DOI: 10.1016/j.cca.2016.05.022
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Proteomic analysis for the identification of serum diagnostic biomarkers for joint hypermobility syndrome. (2016)
  • 著者名/発表者名: Atsushi Watanabe, Kazumi Satoh, Tomoko Maniwa, and Ken-ichi Matsumoto.
  • 雑誌名: Int. J. Mol. Med. 巻: 37 号: 2 ページ: 461-467
  • DOI: 10.3892/ijmm.2015.2437
  • 査読あり
• [雑誌論文] Monitoring of serial presurgical and postsurgical changes in the serum proteome in a series of patients with calcific aortic stenosis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kazumi Satoh, Kazuo Yamada, Tomoko Maniwa, Teiji Oda and Ken-ichi Matsumoto.
  • 雑誌名: Dis. Markers 巻: 2015 ページ: 17-21
  • DOI: 10.1155/2015/694120
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Does the Rewarmed Heart Restore the Myocardial Proteome to That of the Pre-Cooled State? – A Proteomic Analysis of Surgical Samples – (2015)
  • 著者名/発表者名: Teiji Oda, Akane Yamaguchi, Koji Shimizu, Tetsuro Nikai and Ken-ichi Matsumoto.
  • 雑誌名: Circulation Journal 巻: 79 号: 12 ページ: 2648-2658
  • DOI: 10.1253/circj.CJ-15-0541
  • NAID: 130005110926
  • ISSN: 1346-9843, 1347-4820
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rat Articular Cartilages Change Their Tissue and Protein Compositions During Perinatl Period. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi-Miura M, Miura T, Osago H, Yamaguchi Y, Aoyama T, Tanabe T, Matsumoto KI, Fujita Y.
  • 雑誌名: Anatomia Histologia Embryologia 巻: in press 号: 1 ページ: 9-18
  • DOI: 10.1111/ahe.12165
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Recurrent gastrointestinal perforation in a patient with Ehlers–Danlos syndrome due to tenascin-X deficiency (2015)
  • 著者名/発表者名: Tomo Sakiyama, Akiharu Kubo, Takashi Sasaki, Taketo Yamada, Nobushige Yabe, Ken-ichi Matsumoto and Yuko Futei
  • 雑誌名: J. Dermatol. 巻: 未定 号: 5 ページ: 511-514
  • DOI: 10.1111/1346-8138.12829
  • 査読あり
• [雑誌論文] Proteomic analysis in Cardiovascualr Research (2015)
  • 著者名/発表者名: Oda T, Matsumoto K
  • 雑誌名: Surgery Today 巻: in press 号: 3 ページ: 285-296
  • DOI: 10.1007/s00595-015-1169-4
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 石灰化大動脈弁組織におけるテネイシンX (2015)
  • 著者名/発表者名: 松本健一
  • 雑誌名: CLINICAL CALCIUM 巻: 25 ページ: 701-710
• [雑誌論文] 発現差異プロテオミクス解析によるマンゴー種子脂質成分の持つ新たな生理活性の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: ゴシュカン, 松本健一, 立花伸哉, 井上俊夫, 野村正人
  • 雑誌名: 応用薬理 巻: 未定
  • 査読あり
• [雑誌論文] Plasma proteomic changes during hypothermic and noromothermic cardiopulmonary bypass in aortic surgeries (2014)
  • 著者名/発表者名: Oda T, Yamaguchi A, Yokoyama M, Shimizu K, Toyota K, Nikai T, Matsumoto K
  • 雑誌名: International Journal of Molecular Medicine 巻: 34 ページ: 947-956
  • DOI: 10.3892/ijmm.2014.1855
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Proteomic comparison between abdominal and thoracic aortic aneurysms (2013)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichi Matsumoto, Kazumi Satoh, Tomoko Maniwa, Tetsuya Tanaka, Hideki Okunishi, Teiji Oda
  • 雑誌名: Int J Mol Med 巻: 33 号: 4 ページ: 1035-1047
  • DOI: 10.3892/ijmm.2014.1627
  • 査読あり
• [学会発表] 細胞外マトリックス・テネイシンX欠損による肝障害抑制機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 松本健一、梶谷尚世、川上浩
  • 学会等名: 第49回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 三重県総合文化センター
  • 年月日: 2017-06-16
• [学会発表] ナノ液体クロマトグラフィータンデム質量分析法によるテネイシンXハプロ不全関節可動亢進型エーラスダンロス症候群の診断への応用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、渡辺淳、古庄知己、木村かおり、藤原純子、竹下治男、松本健一
  • 学会等名: 第49回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 三重県総合文化センター
  • 年月日: 2017-06-16
• [学会発表] ジアシルグリセロールキナーゼdeltaはC2C12筋芽細胞の筋分化誘導のためにcyclin D1の発現を制御する (2017)
  • 著者名/発表者名: 堺弘道、松本健一、坂根郁夫
  • 学会等名: 第59回 日本脂質生化学会
  • 発表場所: 京都大学百周年時計台記念館
  • 年月日: 2017-06-15
• [学会発表] Nano-LC/MS/MSを用いたTNX欠損型エーラスダンロス症の診断法の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、渡辺淳、木村かおり、藤原純子、安田年博、竹下治男、松本健一
  • 学会等名: 日本多型学会・第25回学術集会
  • 発表場所: 東京大学・大気海洋研究所
  • 年月日: 2016-11-30
• [学会発表] 質量分析を用いたストレスマーカーの一斉定量法の開発とその法医解剖への応用へ向けて (2016)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、藤原純子、木村かおり、松本健一、安田年博、竹下治男
  • 学会等名: 日本法医学会・第33回学術中四国地方集会
  • 発表場所: 広島大学広仁会館
  • 年月日: 2016-10-01
• [学会発表] プロテオミクス解析による新たな狭心症のバイオマーカーの探索 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤井択斗、山田和夫、竹下治男、織田禎二、松本健一
  • 学会等名: 第89回日本生化学会大会
  • 発表場所: 仙台国際センター 東北大学 川内北キャンパス
  • 年月日: 2016-09-25
• [学会発表] テネイシンX欠損が線維芽細胞を含むコラーゲンゲル収縮に与える影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 橋本恵、梶谷尚世、宮本泰則、松本健一
  • 学会等名: 第4回 MatriCell フォーラム
  • 発表場所: 東京理科大学神楽坂キャンパス
  • 年月日: 2016-09-03
• [学会発表] テネイシンXノックアウトマウスにおける実験的アルゴンレーザー誘発脈絡膜新生血管 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岩西宏樹、住岡孝吉、松本健一、雑賀司珠也
  • 学会等名: 第4回 MatriCell フォーラム
  • 発表場所: 東京理科大学神楽坂キャンパス
  • 年月日: 2016-09-03
• [学会発表] マウス角膜創傷治癒過程でのテネイシンXの役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 住岡孝吉、岩西宏樹、松本健一、雑賀司珠也
  • 学会等名: 第4回 MatriCell フォーラム
  • 発表場所: 東京理科大学神楽坂キャンパス
  • 年月日: 2016-09-03
• [学会発表] テネイシンX欠損による創傷治癒メカニズムの活性化 ～コラーゲンゲル収縮に着目して～ (2016)
  • 著者名/発表者名: 橋本恵、梶谷尚世、宮本泰則、松本健一
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会 若手フォーラム
  • 発表場所: 長崎大学医学部良順会館・記念講堂
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] 関節過剰運動症候群患者血清のプロテオミクス解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 松本健一、渡辺淳、佐藤和美、馬庭朋子
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 長崎大学医学部良順会館・記念講堂
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] ナノ液体クロマトグラフィータンデム質量分析法を用いたエーラスダンロス症の診断法の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、渡辺淳、古庄知己、竹下治男、松本健一
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 長崎大学医学部良順会館・記念講堂
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] C2C12筋芽細胞の筋分化におけるジアシルグリセロールキナーゼδの機能 (2016)
  • 著者名/発表者名: 堺弘道、松本健一、坂根郁夫
  • 学会等名: 第58回 日本脂質生化学会
  • 発表場所: にぎわい交流館AU（あう）秋田市
  • 年月日: 2016-06-09
• [学会発表] エーラス・ダンロス症候群原因遺伝子・テネイシンXの機能解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 梶谷尚世、山田高也、川上浩平、松本健一
  • 学会等名: 第63回日本実験動物学会総会
  • 発表場所: ミューザ川崎シンフォニーホール
  • 年月日: 2016-05-18
• [学会発表] Role of tenascin-X in extracellular matrix (2016)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichi Matsumoto
  • 学会等名: The extracellular matrix and beyond”in Symposium in honor of Ruth Chiquet-Ehrismann
  • 発表場所: Friedrich Miescher Institute for Biomedical Research, Basel, Switzerland
  • 年月日: 2016-04-22
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] プロテオミクス解析による心血管疾患の血清病態バイオマーカーの探索 (2016)
  • 著者名/発表者名: 佐藤和美, 馬庭朋子, 織田禎二, 松本健一
  • 学会等名: 第38回生理学技術研究会 第12回奨励研究採択課題技術シンポジウム
  • 発表場所: 自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンター
  • 年月日: 2016-02-19
  • 招待講演
• [学会発表] 関節可動亢進型エーラス・ダンロス症候群の原因遺伝子である細胞外マトリックス・テネイシンXの末梢神経における役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 堺弘道、横田茂文、安井幸彦、松本健一
  • 学会等名: 第89回日本生化学会大会
  • 発表場所: 仙台国際センター 東北大学 川内北キャンパス
• [学会発表] 間葉系幹細胞の分化過程におけるエーラス・ダンロス症候群原因遺伝子・テネイシンXの機能解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 梶谷尚世、山田高也、川上浩平、松本健一
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 石灰化大動脈弁狭窄症患者の術前・術後血清を用いての発現差異プロテオミクス解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 佐藤和美、山田和夫、馬庭朋子、織田禎二、松本健一
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] ナノLC/MS/MSによる血清テネイシンXの定量法の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、渡辺淳、竹下治男、松本健一
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] Nano-LC/MS/MSを用いたテネイシンX欠損型エーラスダンロス症候群の診断法の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山田和夫、渡辺淳、竹下治男、松本健一
  • 学会等名: 第3回 MatriCell フォーラム
  • 発表場所: 三重大学医学部
  • 年月日: 2015-09-12
• [学会発表] テネイシンXノックアウトマウス水晶体では、外傷後の上皮―間葉系移行が遅延する (2015)
  • 著者名/発表者名: 白井久美、松本健一、雑賀司珠也
  • 学会等名: 第3回 MatriCell フォーラム
  • 発表場所: 三重大学医学部
  • 年月日: 2015-09-12
• [学会発表] プロテオミクス解析を用いた狭心症の新たなバイオマーカーの探索 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤井択斗、山田和夫、織田禎二、松本健一
  • 学会等名: 第56回 日本生化学会 中国・四国支部例会
  • 発表場所: 島根大学大学会館（松江キャンパス）
  • 年月日: 2015-05-29
• [学会発表] 細胞外マトリックス・テネイシンX欠損による肝障害抑制機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山口眞作、川上浩平、佐藤和美、赤間一仁、松本健一
  • 学会等名: 第47回結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 東京・コクヨホール
  • 年月日: 2015-05-15 – 2015-05-16
• [学会発表] マウス創傷角膜ではテネイシンX欠失でVEGF発現や血管新生を抑制する (2015)
  • 著者名/発表者名: 住岡孝吉、岡田由香、二出川裕香、宮嶋正康、松本健一、雑賀司珠也
  • 学会等名: 第47回結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 東京・コクヨホール
  • 年月日: 2015-05-15 – 2015-05-16
• [学会発表] ヒト血管平滑筋細胞のアポトーシスと石灰化形成に関する検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 長崎雅幸、矢野彰三、松本健一、織田禎二、原田祐治、三島清司、長井 篤
  • 学会等名: 日本臨床検査医学会 第61回学術集会
  • 発表場所: 福岡・福岡国際会議場
  • 年月日: 2014-11-22 – 2014-11-25
• [学会発表] 消化管穿孔を繰り返したテネイシンＸ欠損によるエーラス・ダンロス症候群の１例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 崎山とも、種本紗枝、布袋祐子、松本健一、久保亮治
  • 学会等名: 日本皮膚科学会東京支部 第855回合同臨床地方会
  • 発表場所: 東京・都市センターホテル
  • 年月日: 2014-07-12
• [学会発表] 腹部大動脈瘤と胸部大動脈瘤のプロテオミクス解析：テネイシンCの発現パターンの相違 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松本健一、佐藤和美、馬庭朋子、織田禎二
  • 学会等名: 第46会日本結合組織学会学術大会／第61回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 名古屋市・ウインクあいち
  • 年月日: 2014-06-05 – 2014-06-07
• [学会発表] Impaired angiogenic response in cornea by lacking tenascin X in mice (2014)
  • 著者名/発表者名: Takayoshi Sumioka, Yuka Okada, Yuka Nidegawa, Masayasu Miyajima, Ken-ichi Matsumoto, Shizuya Saika
  • 学会等名: The Association for Research in Vision and Ophthalmology (ARVO) Annual meeting
  • 発表場所: Orlando, Florida, USA
  • 年月日: 2014-05-04 – 2014-05-08