研究課題
基盤研究(C)
吸入麻酔に用いられるガス性麻酔薬のキセノン(Xe)が興奮性と抑制性のシナプス伝達をどのように修飾するかを、機械的に単離したラット海馬CA3ニューロンのシナプス・ブートン標本を用いて検討した。その結果、Xeは興奮性グルタミン酸伝達機構をシナプス前終末部とシナプス後膜上のシナプス外受容体の両方で抑制するが、前者により強く作用する。抑制性GABA伝達機構ではシナプス前終末部のみを抑制した。本成果はXeの作用部位は興奮・抑制系共にシナプス後膜側のみであるとの今迄の報告の全てを改める新知見である。
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