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非アルコール性脂肪肝炎に対する麻酔薬による肝ポストコンディショニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26462362
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 麻酔科学
研究機関長崎大学

研究代表者

趙 成三  長崎大学, 大学病院, 講師 (90325655)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード非アルコール性脂肪肝炎 / セボフルラン / レミフェンタニル / ポストコンディショニング / 虚血再灌流障害
研究実績の概要

非アルコール性脂肪肝炎は、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病に合併する脂肪肝に、活性酸素や異常なサイトカインによる炎症が発生して起こる進行性の病変で、肝硬変へ移行する病態として注目されているが、本邦でも患者数が増加(約100万人と推定)している。また、非アルコール性脂肪肝炎では肝虚血傷害が正常肝より強くなることが報告されている。現在までに、セボフルラン、レミフェンタニルの虚血前投与は肝虚血保護作用を有することが報告されているが、ポストコンディショニングに関する検討はなく、正常肝と比較して虚血再灌流障害が強くなる非アルコール性脂肪肝炎におけるに関する検討はない。非アルコール性脂肪肝炎に対するセボフルランとレミフェンタニルのポストコンディショニングの開発と相互作用を検討し、有効な肝虚血保護効果方法を確立させること、ならびにこの保護メカニズムについても検討することを目的として研究を行った。
正常ラットでは、臨床使用量のセボフルランとレミフェンタニルの虚血後単独投与と併用投与によって肝細胞傷害(肝逸脱酵素の上昇と組織染色での組織傷害の程度であるSuzuki scoreの上昇)の軽減とアポトーシスの抑制が認められた。セボフルランとレミフェンタニルの単独投与と併用投与による保護効果に差は認めなかった。非アルコール性脂肪肝炎ラットでは、セボフルランとレミフェンタニルの虚血後単独投与では有効な保護効果を認めなかったが、併用投与では肝細胞傷害の軽減とアポトーシスの抑制が認められた。セボフルランとレミフェンタニルを虚血後併用投与することによって、非アルコール性脂肪肝炎における肝虚血再灌流障害に対しても有効な保護効果が発揮される可能性が示唆される。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Continuous application of sevoflurane or remifentanil would protect against hepatic ischemia-reperfusion injury in rats: a preliminary study2014

    • 著者名/発表者名
      Shinya Tosaka, Reiko Tosaka, Hiroyuki Ureshino, Sungsam Cho
    • 雑誌名

      Journal of Anesthesia, Analgesia and Analgesics

      巻: 1 ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 心臓麻酔の知識を麻酔科専門医教育に活用する「心臓手術でのカテコラミンの使用方法と全身管理への応用」2014

    • 著者名/発表者名
      趙 成三、吉富修
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第61回学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2014-05-16
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] -For Professional Anesthesiologists-吸入麻酔(山陰道明編)、第5章.吸入麻酔薬の臓器保護作用と毒性,3.虚血肝・腎保護作用2014

    • 著者名/発表者名
      趙成三,前川拓治
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      克誠堂出版
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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