絨毛性腫瘍に特異的なhCG糖鎖構造をベースにした新規腫瘍マーカーの確立

• 研究課題/領域番号: 26462520
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 山本 英子 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (10432262)
• 研究分担者: 柴田 清住 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90335026)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 絨毛性腫瘍 / 糖鎖 / ｈCG / hCG / 絨毛癌 / 糖転移酵素

研究成果の概要

絨毛癌細胞Jar用いGnT-IVa過剰発現細胞Jar/GnT-IVaとGnT-III発現抑制shRNAベクターを作成した。Jar/GnT-IVaにGnT-III shRNAを導入しGnT-IVa過剰発現/GnT-III発現抑制絨毛癌細胞を樹立した。GnT-IIIによる糖鎖変化は認めなかった。GnT-IVa発現抑制細胞GnT-IVa KDとJarの培養上清を用い、GSL-IIレクチン、マウス2次抗体を用いたサンドイッチELISAを行った。
Jar/GnT-IVaとコントロール細胞の細胞蛋白と培養上清蛋白を用いたNano-LC/MS/MS解析を行いLAMP-2がGnT-IVaの標的分子であった。

研究成果

• [雑誌論文] c-Rel Promotes Invasion of Choriocarcinoma Cells via PI3K/AKT Signaling. (2017)
  • 著者名/発表者名: Sekiya Y, Yamamoto E, Niimi K, Nishino K, Nakamura K, Kotani T, Kajiyama H, Shibata K, Kikkawa F.
  • 雑誌名: Oncology. 巻: 92 号: 5 ページ: 299-310
  • DOI: 10.1159/000458529
  • NAID: 120006337734
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Gestational Trophoblastic Neoplasia and Pregnancy Outcome After Routine Second Curettage for Hydatidiform Mole: A Retrospective Observational Study. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kan M, Yamamoto E, Niimi K, Tamakoshi K, Sekiya Y, Nishino K, Ino K,Kikkawa F.
  • 雑誌名: Journal of Reproductive Medicine 巻: 61 ページ: 373-379
  • 査読あり
• [雑誌論文] High-dose chemotherapy with autologous peripheral blood stem cell transplantation for choriocarcinoma: A case report and literature review. (2016)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto E, Niimi K, Fujikake K, Nishida T, Murata M, Mitsuma A, Ando Y, Kikkawa F.
  • 雑誌名: Molecular Clinical Oncology 巻: 5 ページ: 660-664
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Molecular hydrogen ameliorates several characteristics of preeclampsia in the Reduced Uterine Perfusion Pressure (RUPP) rat model. (2016)
  • 著者名/発表者名: Ushida T, Kotani T, Tsuda H, Imai K, Nakano T, Hirako S, Ito Y, Li H, Mano Y, Wang J, Miki R, Yamamoto E, Iwase A, Bando YK, Hirayama M, Ohno K, Toyokuni S, Kikkawa F.
  • 雑誌名: FREE RADICAL BIOLOGY AND MEDICINE 巻: 101 ページ: 524-533
  • DOI: 10.1016/j.freeradbiomed.2016.10.491
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 血清hCG 100万mIU/ml以上の胞状奇胎の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 中村謙一, 新美薫, 山本英子, 関谷陽子, 西野公博, 佐藤静香, 菅もも, 藤原多子, 鈴木史朗, 吉川史隆
  • 雑誌名: 東海産科婦人科学会誌 巻: 53 ページ: 213-220
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification of causative pregnancy of gestational trophoblastic neoplasia diagnosed during pregnancy by short tandem repeat analysis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto E, Niimi K, Shinjo K, Yamamoto T, Fukunaga M, Kikkawa F.
  • 雑誌名: Gynecol Oncol Case Rep. 巻: 18 ページ: 3-6
  • DOI: 10.1016/j.gynor.2014.04.001
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 絨毛性腫瘍における絨毛癌診断スコアとFIGO2000リスク分類の比較と治療成績 (2016)
  • 著者名/発表者名: 新美 薫, 山本 英子, 藤原 多子, 佐藤 静香, 中村 謙一, 西野 公博, 関谷 陽子, 吉川 史隆
  • 学会等名: 第58回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
  • 発表場所: 米子コンベンションセンター（米子市末広町）
  • 年月日: 2016-07-08
• [学会発表] 2016366823 胞状奇胎除去術施行回数と続発症発症に関する検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 西野 公博, 山本 英子, 中村 謙一, 佐藤 静香, 関谷 陽子, 新美 薫, 吉川 史隆
  • 学会等名: 第58回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
  • 発表場所: 米子コンベンションセンター（米子市末広町）
  • 年月日: 2016-07-08
• [学会発表] 絨毛性腫瘍の治療中に生じた肺障害の診断と治療． (2016)
  • 著者名/発表者名: 佐藤静香、新美 薫、山本英子、藤掛佳代、鈴木史朗、中村謙一、西野公博、三輪陽子、吉川史隆．
  • 学会等名: 第68回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 寛解に至らなかった高齢発症の臨床的絨毛癌の1例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 新美 薫, 山本 英子, 藤掛 佳代, 鈴木 史朗, 三輪 陽子, 西野 公博, 中村 謙一, 佐藤 静香, 吉川 史隆
  • 学会等名: 第68回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 血尿増悪を繰り返した絨毛癌腎転移症例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 中村 謙一, 新美 薫, 山本 英子, 藤掛 佳代, 鈴木 史朗, 佐藤 静香, 西野 公博, 三輪 陽子, 吉川 史隆
  • 学会等名: 第68回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 複数レジメによる化学療法を行った難治性絨毛癌 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本英子
  • 学会等名: 第34回日本絨毛性疾患研究会
  • 発表場所: アバローム紀国（和歌山市湊通丁北）
• [学会発表] ベトナムTuDu病院における胞状奇胎後続発症のリスク因子 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山本 英子、Tien Dat TRINH , Quang Thanh LE
  • 学会等名: 第28回日本リスク研究学会年次大会
  • 発表場所: 名古屋大学（愛知県名古屋市）
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] 糖転移酵素C2GnTと絨毛細胞の悪性化について (2015)
  • 著者名/発表者名: 新美薫、山本英子、西野公博、三輪陽子、中村謙一、佐藤静香、吉川史隆
  • 学会等名: 第33回日本絨毛性疾患研究会
  • 発表場所: JA共済ビル(東京都千代田区)
  • 年月日: 2015-11-05
• [学会発表] 絨毛細胞におけるc-Relの発現と機能 (2015)
  • 著者名/発表者名: 三輪陽子、山本英子、佐藤静香、中村謙一、西野公博、新美薫、小谷友美、吉川史隆
  • 学会等名: 第23回日本胎盤学会
  • 発表場所: JA共済ビル(東京都千代田区)
  • 年月日: 2015-11-05
• [学会発表] Transcriptional regulation of human N-acetylglcosaminyltransferase IVa gene in trophoblasts (2014)
  • 著者名/発表者名: Yoko Miwa, Eiko Yamamoto, Kanako Shinjo, Kaoru Niimi, Kimihiro Nishino, Yukio Mano, Seiji Sumigama, Tomomi Kotani and Fumitaka Kikkawa
  • 学会等名: IFPA 2014
  • 発表場所: パリ、フランス
  • 年月日: 2014-09-09 – 2014-09-12
• [学会発表] 糖鎖生物学を用いた絨毛細胞の悪性化機構と機能変化の解明 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山本英子
  • 学会等名: 第56回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
  • 発表場所: 栃木県宇都宮市、栃木県総合文化センター
  • 年月日: 2014-07-17 – 2014-07-19
• [図書] 産科と婦人科 産婦人科処方実践マニュアル (2016)
  • 著者名/発表者名: 新美 薫、山本 英子、吉川 史隆
  • 総ページ数: 416
  • 出版者: 診断と治療社
• [図書] 医学書院 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本英子
  • 総ページ数: 2192
  • 出版者: 今日の治療指針