研究課題/領域番号 |
26462592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
片田 彰博 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (90281899)
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研究分担者 |
野村 研一郎 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00466484)
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研究協力者 |
菅原 正視 株式会社 植松電機
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 機能的電気刺激 / 一側性声帯麻痺 / 声門閉鎖運動 / 音声改善 / 埋め込み型電極 / 埋め込み型刺激発生装置 / 神経再支配 |
研究成果の概要 |
本研究では、麻痺している喉頭の筋に電気刺激を加えて筋収縮を誘発し、機能的な声帯運動を回復させることを試みた。麻痺している喉頭の筋を刺激する電極と刺激発生装置は、体内へ埋込みが可能なものを設計した。刺激発生装置には体表から経皮的に電力を供給し、作動させることができた。刺激パラメータの調節もタブレットのアプリケーションで体表から経皮的におこなうことができた。イヌの一側性声帯麻痺モデル動物を用いて検証したところ、麻痺側の声帯に電気刺激による声門閉鎖運動を誘発することができた。誘発された声門閉鎖運動は、一側性声帯麻痺による音声障害を改善させるために必要十分な運動の大きさと持続性が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の声帯麻痺に対する外科治療は、固定した声帯の位置を移動させて機能の改善を期待するものである。一側性声帯麻痺による音声障害に対しては、外転位にある声帯を正中に移動させて固定する手術が主流であり良好な治療成績をあげている。しかし、この治療は声帯の運動を回復させている訳でははない。 機能的電気刺激(FES)は、微小な電気刺激を用いて障害された生体機能を回復させる新しい治療法である。我々はこのFESを用いて麻痺している喉頭に声帯内転運動を誘発し、持続的に正中位を保持せることに成功した。我々はFESが麻痺している声帯に声帯運動そのものを回復させることができる新しい治療法になると考えている。
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