研究課題
基盤研究(C)
タバコ中には極めて多くの有害物質が含まれている。イタイイタイ病の原因物質として知られているカドミウム(Cd)も、比較的高濃度に含まれている。歯周病は口腔に生息する歯周病細菌による感染症であるが、その発症や進行には様々な生活習慣が関係している。なかでも喫煙は最も重要な歯周病のリスク因子である。本研究は、タバコ中のCdに着目し、歯周病によって生じる歯槽骨吸収との関連について、検討した。具体的には、Cdを作用させたヒト由来の骨系細胞(骨芽細胞と破骨前駆細胞)の変化を観察した。その結果、Cdは細胞機能に影響を及ぼすことが示されたことから、喫煙者は歯周疾患に対して高リスクとなることが推測された。
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