研究成果の概要 |
サルコペニアは,進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群である. 要介護高齢者における口腔のサルコペニア予防を目的とした評価法の構築のため,その有病率を調査し,全身および口腔咽頭機能検査の項目について検討した. 対象は,施設の要介護高齢者73名(男性23名,女性50名,平均年齢86.4±8.6歳)である. サルコペニア群は55名(75.3%),非サルコペニア群は18名(24.7%)であった. 単変量解析の結果,年齢,日常生活動作,BMIおよび嚥下機能において有意な差が認められた(p<0.05). 全身のサルコペニアが認められる高齢者において咽頭機能の低下が示唆された.
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