研究課題/領域番号 |
26463473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
坂口 千鶴 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (60248862)
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研究分担者 |
筒井 真優美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 特任教授 (50236915)
逸見 功 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50173563)
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研究協力者 |
清田 明美
小宮山 夏子
江見 香月
比留間 絵美
渡邊 しのぶ
平佐 靖子
及川 咲
藤原 麻由礼
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 急性期病院 / 認知障害 / 高齢患者 / 倫理的苦悩 / 看護師 / 教育的支援モデル / 高齢者 / 倫理的な苦悩 / 自己への認識 / 意思決定への認識 / 教育支援モデル / 倫理的悩み / 自己超越 / 自律性 / 自己の認識 / 意思決定 |
研究成果の概要 |
今回の研究対象者は看護師188名のうち女性が9割以上で、平均年齢は約31歳、平均臨床経験は約8年、6割以上が大学卒であった。最終的な分析の結果、認知障害のある高齢患者への看護において、高齢患者の延命等の倫理的判断に悩みながらも仕事を継続してきた看護師ほど、自分に向き合い他者とのつながりを感じていた。また、内科系の病棟で経験を積み重ね、自己に向き合い他者とつながりを感じている看護師ほど、主体的な判断で看護を実践していたことが明らかとなった。これらより、看護師の倫理的な苦悩は負の影響ではなく自らの内面と向き合い他者の存在を感じて主体的な判断に基づく看護実践につながる可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究より、認知障害のある高齢患者への看護師の倫理的な苦悩は、自らの脆弱性に直面することで内的な自己に気づかせ、自己を超えて他者とのつながりを感じる自己の認識に変化を生じさせ、そして自己を超える認識の変化は主体的に意思決定を行う自律性に影響を及ぼしていたことが新たに明らかになった。これらの新たな知見をモデル化し、認知障害のある高齢患者に関わる看護師が、内的な自己に気づき自己を超えて他者とのつながりを感じることで、高齢患者への倫理的な苦悩を主体的な判断で看護を実践する自律性の向上へとつなげていくことができる教育支援プログラムの開発に活かしていきたい。
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