睡眠量の恒常性維持機構におけるカルシニューリンの機能解析

• 研究課題/領域番号: 26507008
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 睡眠科学
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 冨田 淳 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 講師 (40432231)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: ショウジョウバエ / 睡眠 / カルシニューリン / NMDA受容体 / アミノ酸トランスポーター / プロリン / 中心複合体 / モザイク解析法 / ドーパミン / 前大脳橋 / MARCM法

研究成果の概要

ショウジョウバエの睡眠制御に関わる新たな遺伝子として、中枢神経系に広範に発現する中性アミノ酸トランスポーターを同定し、その解析から、プロリンが睡眠促進的に働く可能性が示された。さらに、プロリンの標的分子としてNMDA受容体が考えられた。
睡眠制御に関与する新たなニューロン群の同定も試みた。脳の中心複合体とよばれる構造に着目して研究を進め、中心複合体のPB（protocerebral bridge）、FB（fan-shaped body）、NO（noduli）にそれぞれ投射するニューロン群によって睡眠が制御されることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Genes and neural circuits for sleep of the fruit fly. (2017)
  • 著者名/発表者名: Tomita, J., Ban, G. and Kume, K.
  • 雑誌名: Neurosci. Res. 巻: 印刷中 ページ: 82-91
  • DOI: 10.1016/j.neures.2017.04.010
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Forward-genetics analysis of sleep in randomly mutagenized mice (2016)
  • 著者名/発表者名: Funato H and Yanagisawa M et al.
  • 雑誌名: Nature 巻: 539(7629) 号: 46 ページ: 378-383
  • DOI: 10.1038/nature20142
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The initiation of nocturnal dormancy in Synechococcus as an active process. (2015)
  • 著者名/発表者名: Takano, S., Tomita, J., Sonoike, K. and Iwasaki, H.
  • 雑誌名: BMC Biol. 巻: 13 号: 1 ページ: 36-36
  • DOI: 10.1186/s12915-015-0144-2
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The NMDA receptor promotes sleep in the fruit fly, Drosophila melanogaster. (2015)
  • 著者名/発表者名: Tomita, J., Ueno, T., Mitsuyoshi, M., Kume, S. and Kume, K.
  • 雑誌名: PLoS ONE 巻: 10 号: 5 ページ: e0128101-e0128101
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0128101
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] ショウジョウバエの睡眠-覚醒を制御する中心複合体ニューロンの同定 (2016)
  • 著者名/発表者名: 冨田淳、坂豪祐、粂和彦
  • 学会等名: 第23回日本時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 名古屋大学 豊田講堂
  • 年月日: 2016-11-12
• [学会発表] 生物時間を言語システムとして捉え直す―4系列時間の導入をとおして (2016)
  • 著者名/発表者名: 野村直樹、冨田淳、村中智明
  • 学会等名: 第23回日本時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 名古屋大学 豊田講堂
  • 年月日: 2016-11-12
• [学会発表] Neuronal amino acid transporter regulates sleep in Drosophila (2015)
  • 著者名/発表者名: Jun Tomita, Taro Ueno, Shin Nakane, Yuka Nagao, Shoen Kume and Kazuhiko Kume.
  • 学会等名: CSHL Meeting Neurobiology of Drosophila
  • 発表場所: Cold Spring Harbor Laboratory, New York, The U.S.A.
  • 年月日: 2015-10-02
  • 国際学会
• [学会発表] Neuronal amino acid transporter regulates sleep in Drosophila (2015)
  • 著者名/発表者名: Jun Tomita, Taro Ueno, Shohei Yamamoto, Shin Nakane, Shoen Kume and Kazuhiko Kume.
  • 学会等名: 第38回 日本神経科学大会
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター、神戸
  • 年月日: 2015-07-30
• [学会発表] ショウジョウバエを用いた睡眠研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 冨田 淳、粂 和彦
  • 学会等名: 日本睡眠学会第40回 定期学術集会
  • 発表場所: 栃木県総合文化センター、栃木
  • 年月日: 2015-07-03
  • 招待講演
• [学会発表] 神経系アミノ酸トランスポーターによるショウジョウバエの睡眠-覚醒制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 冨田 淳、上野 太郎、山本 昇平、中根 伸、粂 昭苑、粂 和彦
  • 学会等名: 日本睡眠学会第40回 定期学術集会
  • 発表場所: 栃木県総合文化センター、栃木
  • 年月日: 2015-07-02
• [学会発表] Neuronal amino acid transporter regulates sleep in Drosophila (2014)
  • 著者名/発表者名: Jun Tomita
  • 学会等名: 第21回日本時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 九州大学医学部 百年講堂
  • 年月日: 2014-11-07 – 2014-11-09