研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では残留性有機汚染物質(POPs)の吸着性が高いポリエチレン製のプラスチック足環と位置情報などを計測する機器(GPSなど)を異なる行動範囲の海鳥にそれらを装着することによって、簡便に海洋中のPOPsモニタリングを行うことを目的とした。海域間のPOPs濃度の違いを検討するため、異なる島に生息する海鳥にポリエチレン製足環とGPSを装着し数日後に回収した。その結果、足環のPOPs濃度は海鳥の利用海域の違いを反映していた。したがって、ポリエチンレン製足環は海洋中のPOPs濃度のモニタリングツールとして有用であることが示された。