国会図書館などで収集した資料を基に、論文・学会発表、書籍の出版をした。主に子供雑誌に掲載された「外地」を描いたマンガを中心に、少年・少女小説、それに付随する挿絵なども同時に調査していった。「外地」の表象は、戦中、戦前とではとらえ方が異なっていたことが明確になり、他分野で研究、外地への旅とも関係していることがわかった。 仮定として日本で活躍した外地出身のマンガ家がいると考えていた。日本名を使用していたことから、難航したが探し出すことができた。別々の人物として日本、韓国で語られている。彼の「朝鮮」を描いたマンガ、挿絵の表象と、日本での作品の差異は、未来への研究課題となったことが功績となった。
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