Capra et al.(2009 Economic Journal)の貧困の罠がある経済成長モデルを実験プラットフォームとし、マクロ経済実験を行った。先行研究がZtreeという専用のソフトウェアで実験環境を構築していたのと対照的に、本研究ではMacのパソコンがあれば誰でも経済実験が行える環境を開発した。経済実験の結果の頑健性が問題となる昨今においては、簡便で追試が容易な実験環境を構築すること自体が重要な貢献であり、本研究ではこの点に特に重点をおいて推進した。
実験データは30人から得ることができ、驚くべきことに、全てのセッションにおいて常に貧困の罠から抜け出すことができないという結果をえた。
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