ノンゼロ関係が罪悪感・和解行動に及ぼす影響

• 研究課題/領域番号: 26590132
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 社会心理学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 大坪 庸介 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (80322775)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: ノンゼロ関係 / 関係価値 / 罪悪感 / 謝罪 / 親密さ / シグナル / 和解 / 自己罰

研究成果の概要

対人場面における相手との関係と感情の関係について広く検討した。当初は他者に意図せずに被害を与えた場面での相手の関係価値と罪悪感、和解行動について検討することを計画していた。ところが、必ずしも関係価値が罪悪感を上昇させないことが明らかになったため、関係価値をどのように操作すればよいのかを検討した。その結果、相手のコミットメント・シグナルや社会的注意が親密さの感覚を上昇させることが明らかになった。今後の研究では、コミットメント・シグナルや社会的注意を操作することで関係価値の実験操作が可能になると考えている。

研究成果

• [国際共同研究] University of California, Santa Barbara(米国)
• [雑誌論文] Loneliness predicts insensitivity to partner commitment (2017)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi, M., Smith, A., & Ohtsubo, Y.
  • 雑誌名: Personality and Individual Differences 巻: 105 ページ: 200-207
  • DOI: 10.1016/j.paid.2016.09.047
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Cross-cultural regularities in the cognitive architecture of pride (2017)
  • 著者名/発表者名: 3.Sznycer, D., Al-Shawaf, L., Bereby-Meyer, Y., Curry, O. S., De Smet, D., Ermer, E., Kim, S., Kim, S., Li, N. P., Lopez Seal, M. F., McClung, J., O, J., Ohtsubo, Y., Quillien, T., Schaub, M., Sell, A., van Leeuwen, F., Cosmides, L., & Tooby, J.
  • 雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 巻: 114 号: 8 ページ: 1874-1879
  • DOI: 10.1073/pnas.1614389114
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] People are more generous to a partner who pays attention to them (2017)
  • 著者名/発表者名: Ohtsubo, Y., & Yamaguchi, C.
  • 雑誌名: Evolutionary Psychology 巻: 15 号: 1
  • DOI: 10.1177/1474704916687310
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Social attention promotes partner intimacy (2016)
  • 著者名/発表者名: Ohtsubo, Y., & Tamada, S.
  • 雑誌名: Letters on Evolutionary Behavioral Science 巻: 7 号: 1 ページ: 21-24
  • DOI: 10.5178/lebs.2016.45
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The Price of Being Seen to Be Just: An Intention Signalling Strategy for Indirect Reciprocity. (2016)
  • 著者名/発表者名: Tanaka, H., Ohtsuki, H. & Ohtsubo, Y.
  • 雑誌名: Proceedings of the Royal Society B 巻: 283(1835) 号: 1835 ページ: 20160694-20160694
  • DOI: 10.1098/rspb.2016.0694
  • NAID: 120005842582
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Development of Japanese Measures of Reconciliatory Tendencies: The Japanese Trait Forgivingness Scale and the Japanese Proclivity to Apologize Measure (2015)
  • 著者名/発表者名: Ohtsubo Y, Yamaura K, & Yagi A.
  • 雑誌名: 社会心理学研究 巻: 31 号: 2 ページ: 135-142
  • DOI: 10.14966/jssp.31.2_135
  • NAID: 130005114034
  • ISSN: 0916-1503, 2189-1338
  • 年月日: 2015-11-30
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 支配傾向の高い人は謝らないのか？ (2016)
  • 著者名/発表者名: 大坪庸介
  • 学会等名: 日本人間行動進化学会
  • 発表場所: 金沢市文化ホール（石川県・金沢市）
  • 年月日: 2016-12-10
• [学会発表] 価値ある相手を赦すのは理性的な判断か？：回想法による検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 八木彩乃・大坪庸介
  • 学会等名: 日本感情心理学会
  • 発表場所: 筑波大学（茨城県・つくば市）
  • 年月日: 2016-06-18
• [学会発表] 関係価値が罪悪感に及ぼす影響：皮膚コンダクタンス反応を用いた検 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松ヶ崎渓介・野口泰基・大坪庸介
  • 学会等名: 日本社会心理学会
  • 発表場所: 東京女子大学（東京都・杉並区）
  • 年月日: 2015-10-31