研究課題
挑戦的萌芽研究
入射γ線の方向を決める検出器は,物理学、医療、環境など広い分野で用いられる。その一つがコンプトンカメラで,γ線による反跳電子を検出するコンプトン散乱検出器と散乱γ線吸収検出器からなる。散乱検出器でのガス増幅に伴う蛍光の読み出しと,吸収検出器での無機シンチレータでの蛍光の読み出しとを共通化し,簡素でロバストな検出器の開発が本研究の目的である。散乱検出器に位置測定精度の高いガス電子増幅器(GEM)と混合ガス(Ar:CH4が9:1)を用い,X線を入射してガス増幅率と蛍光量の関係を調べたところ、正の相関が見られた。しかし、要求される位置決定精度には光量が不足しており,さらなる改良が必要である。
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http://azusa.shinshu-u.ac.jp/master/15/ebi.pdf