研究課題
挑戦的萌芽研究
ナノメートルの空間分解能を実現する近接場光学顕微鏡は,ナノ物質の物性評価に有望であるが,不透明試料の測定に必要な反射分光計測は困難であった。本研究では,高精度な変調分光法を基礎とする新規測定手法を考案し,これを用いて近接場ナノ反射分光顕微鏡を開発した。金属ナノ構造体をテスト試料として,開発した顕微鏡の有効性を評価し顕微鏡がナノ物質の新たな評価手法となること,また従来法との組み合わせにより,ナノ物質の特性理解の深化に大いに貢献することを明らかにした。本手法は,従来法と比べてより多くの試料の観測を可能とする汎用性の高い手法であり,今後一般的な分析手段へと発展していくことが大いに期待される。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
Chem. Phys. Lett
巻: 646 ページ: 179-184
10.1016/j.cplett.2015.12.067
巻: 638 ページ: 253-257
10.1016/j.cplett.2015.09.007
https://www.wrs.waseda.jp/seeds/ja/research-seed/detail/id/2016-0203-04