研究成果の概要 |
独自に設計した有機元素ハイブリッド型多座配位子を活用することで,異種二核金属錯体の収束的自在合成法を確立し,その特異な触媒機能を活かした不活性分子変換反応を開発することを目的に研究を行った。 その結果,bis(phosphino)terpyridineをN,P-多座配位子として用いることで,13族金属-パラジウム錯体の系統的かつ効率的合成法を確立した。また,Al-Pd錯体を触媒とすることで,低反応性分子である二酸化炭素のヒドロシリル化において,従来の報告を凌駕する世界最高の触媒活性(TON = 19300/h, 室温,常圧)を達成することに成功した。
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