研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、汎用オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)に対して優れた耐水素脆化特性と高い強度特性を同時に付与することを目的として、固相窒素吸収処理による表層オーステナイトの安定化を試みた。その結果、1)窒素を0.4%以上吸収させたオーステナイト相は60%の冷間加工を加えても安定であること、2)表面のオーステナイト層が水素の侵入を効果的に抑制すること、3)鋼中心部は加工誘起変態マルテンサイトによって高強度化されることを確認した。当初の研究計画通り、固相窒素吸収処理法でSUS 304鋼の表面を部分的に安定化することで、耐水素脆化に優れた高強度ステンレス鋼を製造できた。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件)
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