研究課題
挑戦的萌芽研究
高圧処理による農作物の新規二次代謝反応の誘導は、遺伝子組換えを介さない農作物の高付加価値化手法であり、これは食品素材の内部組織が破壊されて酵素と基質との会合が容易となることによりみかけ上反応が促進することに起因する。スプラウト試料に対して高圧処理を施し、除圧後保存すると、遊離アミノ酸が増加することを確認した。また、高圧処理を施した緑豆スプラウトを4℃で保存すると青色色素が生成することを見出した。このように、植物の生理的状態に応じて適切な生育段階で高圧処理を施すことによって潜在的な二次代謝反応をactiveになる現象が一般的であることが示された。