研究課題/領域番号 |
26660145
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北岡 卓也 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90304766)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ナノセルロース / プロリン / 有機分子触媒 / アルドール反応 / カルボキシ基 / マトリックス効果 / 不斉合成 / 界面反応 / 立体制御 / アルドール縮合 |
研究成果の概要 |
近年、金属や酵素に替わるグリーン触媒として有機分子触媒に注目が集まっているが、触媒活性や反応選択性に多くの課題がある。本研究では、天然セルロースをTEMPO酸化したナノセルロースとアミノ酸のプロリンを組み合わせることで、極めて効率的に進行する新規触媒反応を発見した。不斉アルドール反応に適用したところ、既存触媒量の30分の1モル量で90%を超える収率と99%以上のエナンチオ選択性を発現した。さらに、種々の触媒種と基質で高度な不斉合成が可能であった。この反応は触媒分子の不斉源に依存しない、すなわちナノセルロース自身が不斉誘起する新機構に基づいており、樹木ナノセルロースの新機能として期待が持たれる。
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