研究課題
挑戦的萌芽研究
動物医療における内視鏡普及に伴い、腸疾患の病理診断機会が増加している。リンパ腫診断に遺伝子検査が導入されたことも相まって、その診断精度が高まると期待されたが、炎症疾患(IBD)と消化管T細胞性リンパ腫(ETCL)の鑑別は現在でも困難である。申請者らはこれらの病態の病理学的特徴を明確にするとともに、イヌのIBDあるいはETCL罹患症例の血清中のグルテン由来分子に対する抗体の有無を調査したところ、正常対照<IBD<ETCLの順に抗グリアジンIgA抗体、抗組織トランスグルタミナーゼIgA抗体が有意に高値であることを明らかにした。この結果はヒトのセリアック病との類似する病態を示唆するものであった。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
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