1粒子イメージングによる動態解析を基盤としたIgE非誘導性ワクチン創成への挑戦

• 研究課題/領域番号: 26670077
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 吉岡 靖雄 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授(常勤) (00392308)
• 連携研究者: 永井 健治 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20311350) ; 新井 由之 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (20444515)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: IgE / ワクチン / 免疫 / ナノマテリアル / 免疫応答

研究成果の概要

申請者はこれまで、ナノ粒子をワクチン抗原キャリアとして適用することで、強い抗原特異的免疫応答を誘導可能であること、さらに条件によっては、逆に、IgG抗体（ワクチンの有効性を規定）は著しく減弱する一方で、IgE抗体産生（ワクチンリスクの主要因）が増強し、アナフィラキシーショックが顕著に惹起されることを先駆けて見出した。本研究では、そのメカニズム解明を図り、将来的に、IgEを産生しないワクチン開発に資する基盤情報の収集を図った。その結果、皮膚塗布においては、曝露する抗原が減少した場合、抗原特異的IgGとIgEの産生バランスが変化し、その後のアナフィラキシーショックが誘導されやすいことを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] High-dose cutaneous exposure to mite allergen induces IgG-mediated protection against anaphylaxis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hirai T, Yoshioka Y, Takahashi H, Handa T, Izumi N, Mori T, Uemura E, Nishijima N, Sagami KI, Yamaguchi M, Eto SI, Nagano K, Kamada H, Tsunoda SI, Ishii KJ, Higashisaka K, Tsutsumi Y.
  • 雑誌名: Clin Exp Allergy 巻: Feb 19 号: 7 ページ: 1-34
  • DOI: 10.1111/cea.12722
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Cutaneous exposure to agglomerates of silica nanoparticles and allergen results in IgE-biased immune response and increased sensitivity to anaphylaxis in mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hirai T, Yoshioka Y, Takahashi H, Ichihashi K, Udaka A, Mori T, Nishijima N, Yoshida T, Nagano K, Kamada H, Tsunoda S, Takagi T, Ishii KJ, Nabeshi H, Yoshikawa T, Higashisaka K, Tsutsumi Y.
  • 雑誌名: Part Fibre Toxicol. 巻: 12 号: 1 ページ: 1-14
  • DOI: 10.1186/s12989-015-0095-3
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり