ヒストン結合ペプチダーゼによる炎症制御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 26670139
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 西 英一郎 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30362528)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 転写 / ペプチダーゼ / 炎症性疾患 / 炎症

研究成果の概要

当初の研究計画通り、初年度に野生型あるいは不活性型NRDcを再導入したMEF細胞の作製、クロマチン免疫沈降（ChIP）に使用可能な抗体を得ることに成功し、最終年度にはこれらを用いて、ChIP, RNAシーケンスを行い、NRDcの標的遺伝子を網羅的に同定することに成功した。また、いくつかの標的遺伝子の転写制御が、NRDcの酵素活性依存的に制御されていることが示唆された。一方個体レベルの炎症疾患モデルとして、1)炎症性腸疾患モデル、2)非アルコール性脂肪肝（NASH）モデル、3) 関節リウマチモデルにおいて、NRDc欠損による炎症の顕著な軽減を認めた。

研究成果

• [雑誌論文] Deletion of nardilysin prevents the development of steatohepatitis and liver fibrosis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ishizu-Higashi S, Seno H, Nishi E, Matsumoto Y, Ikuta K, Tsuda M, Kimura Y, Takada Y, Kimura Y, Nakanishi Y, Kanda K, Komekado H, Chiba T.
  • 雑誌名: Plos One 巻: 9 号: 5 ページ: e98017-e98017
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0098017
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] AMAP1 as a negative-feedback regulator of nuclear factor-κB under inflammatory conditions. (2014)
  • 著者名/発表者名: Tien, D.N., Kishihata, M., Yoshikawa, A., Hashimoto, A., Sabe, H., Nishi, E., Kamei, K., Arai, H., Kita, T., Kimura, T., Yokode, M. and Ashida, N.
  • 雑誌名: Sci Rep. 巻: 4 号: 1 ページ: 5094-5094
  • DOI: 10.1038/srep05094
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 多機能ペプチダーゼNRDｃの急性冠症候群予知マーカーとしての有用性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 西英一郎、大野美紀子、陳博敏、西清人、西城さやか、坂本二郎、森田雄介、日和佐隆樹、木村剛
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
  • 招待講演
• [学会発表] ナルディライジンはp53活性調節を介して大腸がん細胞HCT116の化学療法感受性を制御する (2015)
  • 著者名/発表者名: 坂本二郎、大野美紀子、西清人、西城さやか、陳博敏、森田雄介、松田真太郎、北徹、木村剛、妹尾浩、西英一郎
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] ナルディライジンのゲノム上結合領域および転写制御既往の解明 (2015)
  • 著者名/発表者名: 森田雄介、大野美紀子、西清人、西城さやか、陳博敏、坂本二郎、松田真太郎、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] Nardilysin is a critical regulator of glucose-stimulated insulin secretion (2015)
  • 著者名/発表者名: Nishi K, Inagaki N, Nishi E
  • 学会等名: Keystone Symposia (Diabetes: New Insights into Molecular Mechanisms and Therapeutic Strategies)
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2015-10-25
  • 国際学会
• [学会発表] Searching for Biomarkers Useful for Acute Coronary Syndrome Prediction by the Screening of Auto-antibodies (2015)
  • 著者名/発表者名: Nishi E, Hiwasa T, Ohno M, Chen PM, Nishi K, Saijo S, Sakamoto J, Morita Y, Kimura T
  • 学会等名: 第79回日本循環器学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2015-04-24
• [学会発表] αセクレターゼ活性化因子ルディライジンのアルツハイマー病における意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西 英一郎
  • 学会等名: 第33回認知症学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-30
  • 招待講演
• [学会発表] 褐色脂肪組織に発現するナルディライジンは体温恒常性維持機構において重要な役割を示す (2014)
  • 著者名/発表者名: 西城さやか、平岡義範、大野美紀子、中村和弘、松村成暢、西清人、坂本二郎、陳博敏、森田雄介、北徹、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] 多機能プロテアーゼによる洞房結節自動能制御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大野美紀子、松浦博、平岡義範、西清人、西城さやか、坂本二郎、陳博俊、牧山武、北徹、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] ナルディライジンの心肥大、心不全における役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂本二郎、大野美紀子、西清人、西城さやか、陳博敏、森田雄介、北徹、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] ナルディライジンによるインスリン分泌制御の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西清人、佐藤雄一、大野美紀子、平岡義範、西城さやか、坂本二郎、陳博敏、森田雄介、松岡龍彦、北徹、稲垣暢也、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] Critical role of nardilysin in glucose-stimulated insulin secretion (2014)
  • 著者名/発表者名: Nishi E, Nishi K, Ohno M, Saijo S, Chen P, Sakamoto J, Kimura T, Kita T
  • 学会等名: Cold Spring Harbor Meeting (Nuclear Receptors & Diseases)
  • 発表場所: Cold Spring Harbor, NY, USA
  • 年月日: 2014-10-28 – 2014-11-01
  • 招待講演
• [学会発表] Nardilysin controls heart rate through the regulation of sinus node automaticity (2014)
  • 著者名/発表者名: Ohno M, Hiraoka Y, Nishi K, Saijo S, Sakamoto J, Chen P, Makiyama T, Kita T, Matsuura H, Kimura T, Nishi E.
  • 学会等名: Cold Spring Harbor Meeting (Nuclear Receptors & Diseases)
  • 発表場所: Cold Spring Harbor, NY, USA
  • 年月日: 2014-10-28 – 2014-11-01
• [学会発表] 多機能プロテアーゼによる交感神経系を介した循環動態制御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大野美紀子、西清人、西城さやか、坂本二郎、陳博敏、北徹、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: Molecular Cardiovascular Conference II
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-09-05
• [学会発表] ナルディライジンの心肥大、心不全における役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂本二郎、大野美紀子、西清人、西城さやか、陳博敏、木村剛、西英一郎
  • 学会等名: 第19回日本病態プロテアーゼ学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-08-08 – 2014-08-09
• [学会発表] ナルディラインジンはグルコース応答性インスリン分泌を制御する (2014)
  • 著者名/発表者名: 西清人, 佐藤雄一, 大野美紀子, 平岡義範, 西城さやか, 坂本二郎, 陳博敏, 北徹, 稲垣暢也, 木村剛, 西英一郎
  • 学会等名: 第46回日本動脈硬化学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-07-10 – 2014-07-11
• [学会発表] ナルディライジンはPGC-1αを制御することで体温恒常性維持機構と適応熱産生を調節する (2014)
  • 著者名/発表者名: 西城さやか, 平岡義範, 松岡龍彦, 大野 美紀子, 中村和弘, 松村成暢, 西清人, 坂本 二郎, 陳 博敏, 北 徹, 木村 剛, 西 英一郎
  • 学会等名: 第46回日本動脈硬化学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-07-10 – 2014-07-11
• [学会発表] 多機能プロテアーゼによる心拍数制御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大野美紀子、平岡義範、松浦博、西清人、西城さやか、坂本二郎、陳博敏、牧山武、北徹、木村剛、 西英一郎
  • 学会等名: 第35回日本循環制御医学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2014-07-04 – 2014-07-05
• [学会発表] ナルディライジンは膵β細胞においてインスリン分泌を制御する (2014)
  • 著者名/発表者名: 西清人, 佐藤 雄一, 大野美紀子, 平岡義範, 西城さやか, 稲垣 暢也, 西英一郎
  • 学会等名: 第６１回日本生化学会近畿支部例会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-05-17
• [学会発表] ナルディライジンはPGC-1αを制御することで体温恒常性維持機構と適応熱産生を調節する (2014)
  • 著者名/発表者名: 西城さやか，平岡義範, 松岡龍彦, 大野美紀子, 西清人, 西英一郎
  • 学会等名: 第６１回日本生化学会近畿支部例会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-05-17
• [学会発表] Nardilysin is a critical regulator of glucose-stimulated insulin secretion (2014)
  • 著者名/発表者名: Nishi K, Sato Y, Ohno M, Saijyo S, Sakamoto J, Chen P, Inagaki N, Kimura T, Nishi E.
  • 学会等名: Keystone Symposia (Emerging concepts and targets in islet biology)
  • 発表場所: Keystone, CO, USA
  • 年月日: 2014-04-08
• [学会発表] 肝細胞癌の発症進展におけるNardilysin (NRDc)の意義の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鳥口 寛、波多野 悦朗、竹本 研二、田邉 和孝、瀬尾智、田浦 康二朗、上本 伸二、西 英一郎
  • 学会等名: 第114回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-04-03 – 2014-04-05