研究課題
挑戦的萌芽研究
心不全病態において胎児期に発現する遺伝子が再発現することが知られている。遺伝子トラップ法を用いてトラップされたクローンのうちlong non-coding RNA中から胎児期に心臓で高発現するcardiac specific long non-coding RNA X(CSLR-X)を同定し、全身性CSLR-X強制発現(CAG-CSLR-X) Tgマウスの作製を行った。Tgは野生型と比べ、心臓組織及び心機能に関して明らかな表現型を認めなかったが、横行大動脈縮窄による圧負荷心不全モデル術後4週において心エコー解析にて、Tgは野生型に比べ心不全病態形成抑制を認めた。
lncRNA自体がまだ発表されて間もないため、その解析は主に培養細胞系を用いて行われおり、遺伝子改変マウスの個体を用いた解析はほとんど行われていない。さらにlncRNAと心機能および心疾患の分子機構に関する報告は現在、数少なく、今回の研究は非常に貴重な成果である。lncRNA CSLR-Xの新たな作用機構の解明だけでなく、種々の遺伝子改変マウスを用いることで心臓における分子機構が明らかとなり、さらには心不全病態形成における分子機構の基盤研究だけでなく、心不全の予防医学に向けた新規治療法開発へと期待される。
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すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 3件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 16件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (21件) (うち招待講演 20件) 図書 (12件)
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