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難治性喘息における抗炎症性脂質メディエーターの治療応用への可能性

研究課題

研究課題/領域番号 26670421
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

田野崎 貴絵  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70624120)

研究分担者 福永 興壱  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60327517)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード脂質メディエーター / 喘息 / リピドミクス解析
研究実績の概要

臨床において喘息患者におけるオメガ3脂肪酸摂取の有効性を示した報告は散見されるが未だ詳細な機序については明らかではない。我々は卵白アルブミン(OVA)曝露感作およびダニ誘発性喘息マウスモデルにおいてオメガ3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)を投与しその有効性を検討したところ、両マウスモデルにおいて好酸球性気道炎症ならびに肺内における炎症性サイトカインの発現抑制を認めた。そこで我々はこれらのモデルにEPAを投与して、肺内におけるEPA由来代謝産物を始めとした脂質メディエーターのprofileを検討し、抗炎症作用に関与する脂質の探索・同定をおこなった。この検討には連携研究者有田誠先生らの協力のもと脂肪酸代謝産物を高感度に検出することができるLC-MS/MSを用いて包括的メタボローム解析を行った。その結果、抗炎症作用に関わる可能性があるEPA代謝産物がいくつか候補として挙げられ、これらの化合物を同モデルに投与してその効果を評価した。ダニ誘発マウスモデルに対してこれらの候補化合物の有効性は認められなかった。一方OVA曝露感作喘息マウスモデルに対して候補化合物を投与したところ、その一つである12OH-17,18-EpETEが好酸球気道炎症を抑制した。さらに投与後の肺におけるeotaxin-1のmRNAの発現が抑制されていることを確認した。さらにヒト気道上皮細胞株をIL-4, IL-13用いて刺激したところ12OH-17,18-EpETE 存在下ではeotaxin-1の産生が抑制されることを明らかにした。以上のことからOVA曝露感作喘息マウスモデルにおいてEPA代謝産物12OH-17,18-EpETEはEotaxin-1抑制を介して好酸球性気道炎症を抑制する可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 卵白アルブミン(OVA)喘息マウスモデルにおけるエイコサペンタコサエン酸(EPA)代謝産物の有用性の検討2015

    • 著者名/発表者名
      持丸貴生、福永興壱、宮田純、松坂雅子、正木克宜、田野崎貴絵、大塚健悟、上田総一郎、加川志津子、加畑宏樹、鈴木雄介、磯部洋輔、有田誠、別役智子
    • 学会等名
      第55回日本呼吸器学会学術講演会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2015-04-17
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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