イレウス管挿入術は本邦にて広く普及している方法である。イレウス管は小腸に対する迅速な減圧が可能であり,閉塞部位に近いほどその減圧効果が期待される。胃や小腸のたわみが高度な症例などでは、原因の狭窄部まで進めることが困難である。この場合は症状を経過観察するか改善なければ手術となる。イレウス管の挿入方法はこの20 年来大きな発展の無かった方法である。 今回われわれはCT下で、経皮的にイレウス管を挿入できないかと考えた。その前段階として、経皮的な腸管穿刺に関して、安全性と効果を確認するため、動物実験を行った。今後研究が進み、CT下で経皮的なイレウス管挿入術まで、展開していくことが、本研究の目的である。
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