癌リプログラミングによる大腸発癌モデルにおけるエピジェネティクス修飾の役割解明

• 研究課題/領域番号: 26670605
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 山本 浩文 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30322184)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: microRNA / miR-200c / miR-369 / miR-302 / CPC/Apc mouse / MAF / P53 / APC遺伝子 / 大腸癌 / マイクロRNA / リプログラム / CPC-Apcマウス / リプログラミング / エピゲノム

研究成果の概要

microRNAは癌研究の分野で近年注目されており、その制御異常が癌関連分子の発現異常を引き起こすことが知られている。当教室ではmiR-200c, 302, 369の3つのmiRが、iPS細胞に代表される細胞の若返りを誘導し、癌細胞では悪性度を低下させることを報告した。本研究では大腸腫瘍自然発生マウスを用いて、腫瘍が発生する途中の段階で上記miRを投与すると、腫瘍の発生数が抑制された。また、また大腸粘膜において細胞死に関与するp53遺伝子を誘導するMAF遺伝子の発現が増加していた。家族性大腸腺腫症の患者へのこのmiRの導入によって腫瘍発生が抑制される可能性があり今後の治療への応用が期待される。

研究成果

• [学会発表] Epigenetic alterations by microRNAs in carcinogenesis of colorectal cancer (2016)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Hata, Hirofumi Yamamoto, Daisuke Okuzaki, Hisataka Ogawa, Konno Msamitsu, Hidekazu Takahashi, Naoaki Haraguchi, Junichi Nishimura, Taishi Hata, Ichiro Takemasa, Taro Sato, Tsunekazu Mizushima, Hideshi Ishii, Yuichiro Doki, Masaki Mori
  • 学会等名: 69th Annual Cancer Symposium of the Society of Surgical Oncology (SSO 2016)
  • 発表場所: 米国, マサチューセッツ州, ボストン
  • 年月日: 2016-03-03