意識認識における前行性神経信号の役割の解明

• 研究課題/領域番号: 26700011
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 一部基金
• 研究分野: 認知科学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 野口 泰基 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90546582)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 25,090千円 (直接経費: 19,300千円、間接経費: 5,790千円); 2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2015年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円); 2014年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
• キーワード: 認知科学

研究成果の概要

ヒトの脳は外界からの知覚入力を、どのようにして意識表象に変換しているのか？この問題は神経科学における重要な未解決問題である。ある研究者は脳の広範な領域における集団的な神経活動が意識表象の発生に重要であると考えている。他の研究者は、脳の高次野から低次野へと伝達されるフィードバック信号が鍵であると考えている。本研究において我々は、刺激提示後の比較的遅い段階で発生するフィードフォワード信号（第2前行性信号）に注目し、それが意識知覚表象の発生において果たす役割を実証した。

研究成果

• [雑誌論文] Electric stimulation of the right temporo-parietal junction induces a task-specific effect in deceptive behaviors (2018)
  • 著者名/発表者名: Noguchi Yasuki、Oizumi Rei
  • 雑誌名: Neuroscience Research 巻: 128 ページ: 33-39
  • DOI: 10.1016/j.neures.2017.07.004
  • NAID: 120006425684
  • 査読あり
• [雑誌論文] Non-uniform transformation of subjective time during action preparation (2017)
  • 著者名/発表者名: Iwasaki M., Tomita K., Noguchi Y.
  • 雑誌名: Cognition 巻: 160 ページ: 51-61
  • DOI: 10.1016/j.cognition.2016.12.011
  • NAID: 120006380394
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Strongly-motivated positive affects induce faster responses to local than global information of visual stimuli: an approach using large-size Navon letters (2016)
  • 著者名/発表者名: Noguchi Y., Tomoike K.
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 6 号: 1 ページ: 19136-19136
  • DOI: 10.1038/srep19136
  • NAID: 120005702385
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Hiding true emotions: micro-expressions in eyes retrospectively concealed by mouth movements (2016)
  • 著者名/発表者名: Iwasaki M., Noguchi Y.
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 6 号: 1 ページ: 22049-22049
  • DOI: 10.1038/srep22049
  • NAID: 120005728431
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Retrospective triggering of conscious perception by an inter-stimulus interaction (2016)
  • 著者名/発表者名: Xia Y., Morimoto Y., Noguchi Y.
  • 雑誌名: Journal of Vision 巻: 印刷中
  • NAID: 120005820747
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Unconscious analyses of visual scenes based on feature conjunctions (2015)
  • 著者名/発表者名: Tachibana R., Noguchi Y.
  • 雑誌名: Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance 巻: 41 号: 3 ページ: 639-648
  • DOI: 10.1037/xhp0000045
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Direct behavioral and neural evidence for an offset-triggered conscious perception. (2015)
  • 著者名/発表者名: Noguchi Y, Kimijima S, Kakigi R.
  • 雑誌名: Cortex 巻: 65 ページ: 159-172
  • DOI: 10.1016/j.cortex.2015.01.017
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 顔の全体情報処理と表情知覚との関連性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 横山 武昌、 安原 秀和、澁木 慎太郎、大平 英樹、野口 泰基、 喜多 伸一
  • 学会等名: 日本基礎心理学会 第35回大会
  • 発表場所: 東京女子大学（東京都・杉並区）
  • 年月日: 2016-10-29
• [学会発表] 表情判断における全体処理の役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 横山 武昌、 安原 秀和、澁木 慎太郎、大平 英樹、野口 泰基、 喜多 伸一
  • 学会等名: 第14回注意と認知研究会
  • 発表場所: ホテルサンルートプラザ名古屋（愛知県・名古屋市）
  • 年月日: 2016-03-13
• [学会発表] 口の動的変化による目の微表情変化の抑制 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野口 泰基
  • 学会等名: 日本基礎心理学会
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2014-12-06 – 2014-12-07
• [図書] 発達科学ハンドブック8 脳の発達科学 (2015)
  • 著者名/発表者名: 榊原洋一・米田英嗣 編
  • 総ページ数: 317
  • 出版者: 新曜社
• [備考] 研究紹介ページ(Google Site)
  • URL: https://sites.google.com/site/ysknogu/