研究課題
若手研究(A)
本研究では,大学入試センター試験などの大規模試験において新しい試験運用方式を検討するために,タブレット端末と統計理論を利用したテスト・システムの実験的運用がおこなわれた.本研究の成果として,情報端末を用いることで広がる新たな出題形式について成果を得た.さらには,試験問題を作成し問題データベースを構築した上で,実際にタブレット端末を用いて試験実施がおこなわれた.タブレット端末を試験用に管理するためのシステムについても検討が重ねられ,大規模試験における情報端末の効率的運用のために多くの知見が得られた.
本研究が進んだことによって,(1) 同一受験者の年複数回受験を検討する.(2) 高校の基礎学力を測定する基礎型試験と大学入学者選抜に用いる発展型試験を共存させる.(3) 話す・書くなどの英語能動的技能を測定するテスト(TOEFL,TOEIC等)を活用する.(4) 論理的思考力や数学的思考力といった非教科依存型の試験を一部含める.といったことを可能にするテストシステムの可能性について具体的に示すことが出来た.このことにより,現在の大学入試センター試験の運用方法では実行不可能な新しい試験のあり方を社会に対して発信することができた.
すべて 2017 2016 2015 2014
すべて 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件)