研究課題/領域番号 |
26704008
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 一部基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古井 龍介 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (60511483)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 東洋史 / 南アジア / 中世初期 / 農村社会 / 従属支配者層 / 武力 / 東インド / 土地保有武人層 / 従属支配者 / 武装集団 |
研究成果の概要 |
本研究では、碑文および文献史料の読解を通して、5世紀から13世紀のベンガルにおける従属支配者層の性格と、彼らと王権との権力関係の推移、すなわち、その登場、軍事奉仕を中心とする王権との関係と領域支配に基づく権力の確立、宗教施設の建立とそれらへの施与を巡る王権との緊張関係と交渉、それを含めた諸矛盾の帰結としてのカイヴァルタ反乱とその後の王権の従属支配者層への強度の依存から、それを脱却しての王権による支配の確立、という歴史的過程を解明した。また、現地調査を通して近世東北インドの国家形成過程との比較可能性を模索し、新出碑文の校訂および既発表碑文の再校訂も行い、一次史料の拡充に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、中世初期ベンガルにおける権力関係の歴史的変化に一貫性を持った解釈枠組を与えるものであり、同時代南アジア他地域における同様の過程、さらには前近代アジア諸地域における重層的政治権力の在り方についても、応用可能性あるいは比較の対象を提供するものである。また、本研究で遂行された新出・既出碑文の校訂・再校訂は、インド学など、歴史学に限らない、南アジア前近代を扱う様々な学術分野に信頼に足る情報源をもたらし、その発展に貢献するものである。
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