研究課題/領域番号 |
26705004
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 一部基金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 早稲田大学 (2018) 大阪産業大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
尾崎 祐介 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (80511302)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 二変数効用関数 / 社会選好 / 相関回避 / 社会イメージ / 独裁者ゲーム / 社会的選好 / 経済実験 / ポートフォリオ / 医療意思決定 / 金融市場 / 財務的意思決定 / 後悔理論 / リスク回避 / 不平等回避 / 実験 / 非対称情報 / 予備的貯蓄 |
研究成果の概要 |
本研究課題は理論と実証の両方を用いて、「空気」が金融市場に与える影響について分析することを目的としている。「空気を読む」ことを表現する一つの方法は、消費の外部性を持つ二変数効用関数である。そのため、一般形の二変数効用関数を用いて金融市場の分析を行って、(リスク資産に対する)投資が減少する条件を導出した。また、導出した条件については社会選好を含む様々な二変数効用関数の枠組みで解釈を与えることで、現実と理論の橋渡しを行った。実験においては、「空気を読む」ことを社会イメージとして、社会イメージが与える影響についてリスクのある独裁者ゲームを使って確かめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金融経済学の分野では期待効用が支配的な分析道具である。しかし、期待効用の説明力が不十分であることはよく知られており、記述的な意思決定の道具としての限界はコンセンサスがある。そのため、期待効用の記述的な弱点をカバーした非期待効用が開発されてきた。それらの多くは本研究で用いた二変数効用関数の形式で書くことができるので、一般的な二変数効用関数を用いた本研究の成果は行動経済学・行動ファイナンスの理論的な部分の貢献がある。また、その二変数効用関数は社会選好として与えられており、このような形で現実と理論との関連付けにも成功している。
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