研究課題/領域番号 |
26705010
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 一部基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
坪見 博之 富山大学, 人文学部, 准教授 (70447986)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,140千円 (直接経費: 17,800千円、間接経費: 5,340千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | ワーキングメモリ / 意識 / 忘却 / マスキング / 脳波 / 実験心理学 / 知覚 / 記憶 / 実験系心理学 / 視覚 |
研究成果の概要 |
視覚において、「目の前に存在する物体」を表象するための顕在的な知覚と、「消え去った物体」を保持するためのワーキングメモリには、共通した容量制約が見られる(Tsubomi, et al., 2013, J. Neurosci)。本研究では、容量制約が引き起こされる心的・脳機序について、心理学実験と脳波実験を通じて検討した。その結果、(1)目の前に存在する物体に対しては、マスクに弱い心的表象と強い心的表象の二種類が存在し、マスクに強い表象がワーキングメモリと同様の容量制約を示すことを見出した。また、(2)ワーキングメモリの表象は、課題目標が達せられると1秒以内に自然と忘却されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは視野の隅々まではっきり見えているという直感を抱くが、実際には、意識的に扱うことのできる対象や一時的に記憶(ワーキングメモリ)操作できる対象は空間的にも時間的にも極めて限られている。本研究では、この容量制約の心的・脳機序について検討した。このような認知機能の基礎メカニズムを検討することは、視覚意識の解明につながる手がかりとなることが期待される。
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