研究課題/領域番号 |
26707028
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 一部基金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 東北大学 (2017-2018) 琉球大学 (2014-2016) |
研究代表者 |
浅海 竜司 東北大学, 理学研究科, 准教授 (00400242)
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研究協力者 |
植村 立 名古屋大学
新城 竜一 琉球大学
井龍 康文 東北大学
Shen C.-C. 国立台湾大学
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,400千円 (直接経費: 18,000千円、間接経費: 5,400千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2015年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2014年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 古環境 / 古気候 / 石筍 / サンゴ / 第四紀 / 完新世 / モンスーン / 層位・古生物学 / 気候変動 / 環境変動 / 地球化学 |
研究成果の概要 |
現在~将来にかけての地球環境を評価するためには,過去~現在にかけての気候変動を理解することが重要である.そこで,最終氷期末(約2万年前)から現在における東アジア~北西太平洋域の環境変動を把握するために,本研究では,琉球列島の鍾乳洞内に形成された複数の石筍について,高精度・高時間分解能の化学組成分析を実施した.その結果,琉球列島の陸域環境の温暖化と湿潤化を示す後氷期の気候変動プロファイル(時系列データ)を構築することに成功した.また,海洋環境の指標となるサンゴなどの地質データと併せた解析から,琉球列島周辺域における大気-海洋間の変動史(アジアモンスーンや数十年規模変動)が復元された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
琉球列島はモンスーンや台風の影響を受ける気候学的に極めて重要な地域である.本研究では,高分解能かつ高精度の年代測定と化学分析によって,長期の石筍データ(約2万年前~現在にかけての気候変動記録)を復元した.これは,世界最高水準のデータセットかつ北西太平洋亜熱帯域における代表的な基準資料となりうるため,地球環境研究や気候シミュレーション研究の進展に貢献する点で学術的意義が大きい.また本研究は,人類が抱える環境問題「温暖化」や,海洋立国である我が国の気候に影響する「黒潮」「台風」「モンスーン」,沖縄の人と生活に関わる「サンゴ礁」と密接に関連しており,学術面のみならず社会面双方に対して意義がある.
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