研究課題
若手研究(A)
固体核磁気共鳴(NMR)法は膜蛋白質など医学生理学的な重要性にも関わらず研究が遅れている非結晶性、不溶性分子系の解析を得意とするユニークな分光法であるが、低感度が最大の弱点である。電子スピンの分極を利用する感度向上法は複数知られるが欠点も多い。本研究では従来あまり利用されてこなかった、光化学的に誘起される過渡的な電子偏極を核に移す光CIDNP法に着目、従来のように蛋白質という足場に頼らない、合成や保存、取り扱いが容易な、ありふれた小分子の組み合わせだけで実現する「汎用CIDNP分極剤剤」の創出に成功した。また局所的に発生した高偏極を試料全体に配るための硬度の高い新しい有機マトリクスも開発した。
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