研究課題
若手研究(A)
我々はヒト急性骨髄性白血病における白血病幹細胞特異的表面抗原としてTIM-3を同定したが、その機能は不明であった。本研究ではヒト白血病幹細胞がTIM-3リガンドであるgalectin-9を分泌するautocrine様式にて、自身にTIM-3シグナルを生じるというユニークなautocrine stimulatory loopの存在を見出した。TIM-3シグナルは、NF-κBとβ-cateninの共活性化を白血病幹細胞に生じていた。さらにこのautocrine loopは、ヒト骨髄系腫瘍全般においてTIM-3発現異常造血幹細胞がクローンサイズを拡大させていく過程で利用されている事を見いだした。
すべて 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件)
Cell Stem Cell.
巻: 17 号: 3 ページ: 341-352
10.1016/j.stem.2015.07.011