研究課題
若手研究(A)
咀嚼が高次中枢摂食調節機構に与える影響の解明:絶食後空腹状態において、無味無臭のガム咀嚼、実際に食物の摂取、何も行わなず安静、の3つの課題前後の食物に対する注意力の変化を調べるために、食物関連画像に対する反応時間および眼球運動を測定した。反応時間および眼球運動は、ガム咀嚼前後と摂食前後ともに有意に変化し、食物への注意力が減少したが、安静前後の変化は認められなかった。前歯/臼歯部咬合の違いによる咀嚼運動時の神経機構の同定:前歯部のみ、または臼歯部のみでの咀嚼時、fMRI-筋電図同時計測を行い賦活パタンの違いを検討した。脳賦活と咀嚼筋筋活動の相関関係は、前歯/臼歯部咬合で相反する様相が示された。
咀嚼が高次中枢摂食調節機構に与える影響の解明:味や匂い、食事摂取なしでも、(ガム)咀嚼刺激が食欲抑制効果を発揮しうることを実証し、咀嚼は衝動的な摂食行動を防ぐことに寄与する可能性が示唆され、咀嚼運動を促すことが過食に対する効果的な予防法となり得ることが推察された。前歯/臼歯部咬合の違いによる咀嚼運動時の神経機構の同定:前歯/臼歯部咀嚼時の脳賦活パタンが異なることを実証し、前歯/臼歯部の役割の違いについて、解剖学的形態の違いに基づいた説明のみならず、脳における咀嚼運動制御機構の違いから説明することができると思われる。また、咀嚼機能の低下が中枢に与える影響を、解明する一助となりうると考えられる。
すべて 2018 2017 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 7件)
Frontiers in Psychology
巻: 9
10.3389/fpsyg.2018.00099
European Journal of Orthodontics.
巻: 40(3) ページ: 304-311
Progress in Orthodontics.
巻: 19(1) 号: 1 ページ: 45-45
10.1186/s40510-018-0245-x
120007029982
口腔病学会雑誌
巻: 85(2) ページ: 69-69
Am J Orthod Dentofacial Orthop
巻: 482 号: 2 ページ: 324-334
10.1016/j.ajodo.2016.06.042
Eur J Orthod.
巻: なし 号: 5 ページ: 525-531
10.1093/ejo/cjv079
Orthodontic Waves- Japanese Edition
巻: 74(2) ページ: 86-99
巻: 74(2) ページ: 100-110
European Journal of Orthodontics
巻: 37 号: 1 ページ: 22-27
10.1093/ejo/cju009