ＤＮＡ損傷修復蛋白質ＸＲＣＣ４の脱リン酸化がアポトーシス促進の引き金となるか

• 研究課題/領域番号: 26740020
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 金沢医科大学
• 研究代表者: 砂谷 優実 金沢医科大学, 医学部, 助教 (70581057)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: アポトーシス / リン酸化

研究成果の概要

DNA修復蛋白質XRCC4のDNA修復以外の機能はよくわかっていない。以前私は、XRCC4がThr233リン酸化依存性にアポトーシスを促進すること、そしてカスパーゼにより切断されて生じたXRCC4断片のThr233が脱リン酸化されることを見出した。本研究では、Thr233の脱リン酸化がXRCC4によるアポトーシスの促進を誘導すると予想し、検証した。その結果、XRCC4がアポトーシスを促進するには、リン酸化Thr233の脱リン酸化が必要であることが証明された。さらに、Thr233のリン酸化にはリン酸化酵素DNA-PKおよびCK2が、脱リン酸化には脱リン酸化酵素PP2Aが関与することが示された。

研究成果

• [学会発表] DNA修復タンパク質XRCC4のカスパーゼ依存性切断によるスプライシング調節を介したアポトーシスの促進 (2015)
  • 著者名/発表者名: 砂谷優実, Radhika Pankaj Kamdar, Mukesh Kumar Sharma, 松井 理, 逆井 良, 橋本光正, 松本義久, 岩淵邦芳
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会 第88回日本生化学会大会 合同大会
  • 発表場所: 兵庫県神戸市神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] Phosphorylation-mediated Regulation of Apoptosis by NHEJ-protein XRCC4 (2015)
  • 著者名/発表者名: Yumi Sunatani, Mukesh Kumar Sharma, Radhika Pankaj Kamdar, Tadashi Matsui, Ryo Sakasai, Mitsumasa Hashimoto, Yoshihisa Matsumoto, Kuniyoshi Iwabuchi
  • 学会等名: 15th International Congress of Radiation Research
  • 発表場所: Kyoto International Conference Center, Kyoto, Japan
  • 年月日: 2015-05-26
  • 国際学会
• [学会発表] XRCC4のカスパーゼ依存的な切断によって引き起こされるアポトーシス促進の機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂谷 優実, Radhika Pankaj Kamdar, Mukesh Kumar Sharma, 松井 理, 逆井 良, 橋本 光正, 松本 義久, 岩淵 邦芳
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都市）
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [備考] 金沢医科大学生化学I
  • URL: http://medicine-biochem1.kanazawa-med.labos.ac/one/
• [備考] 金沢医科大学 医学部 生化学I
  • URL: http://kmu-bc1.jimdo.com/