研究成果の概要 |
本研究では,大豆イソフラボンが骨格筋のエネルギー代謝にもたらす作用について解析することを目的とした。実験の結果、イソフラボンの一種であるDaidzeinが 骨格筋細胞において、ミトコンドリア関連遺伝子の発現制御に関わる転写因子Tfamや,その標的遺伝子であるATP5b, Cytochrome b, Cox1,さらに脂質β酸化に関わる複数の酵素の遺伝子発現を増加させることを見いだした。またこれらの作用には,NRF, ERRαといった転写因子の活性化が関与している可能性が示された。骨格筋に対するDaidzeinのこれらの作用は,肥満やサルコペニアの予防治療に対する応用性が期待できると考える。
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