研究課題/領域番号 |
26750308
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 早稲田大学 (2017-2018) 東京大学 (2016) 新潟医療福祉大学 (2014-2015) |
研究代表者 |
東原 綾子 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (90724237)
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研究協力者 |
中川 剣人
中澤 公孝
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 皮質脊髄路興奮性 / 伸張性収縮 / 短縮性収縮 / 皮質脊髄路 / 経頭蓋磁気刺激 / 橈骨主根屈筋 / 運動制御 / 筋疲労 / 磁気刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では,手関節運動における筋収縮様式の変化に伴い橈側手根屈筋の皮質脊髄路興奮性がどのように変化するかを明らかにすることを目的とした.対象者は座位にて,手関節掌屈位より重りに抵抗しながら下ろす伸張性手関節掌屈動作を開始し,手関節背屈位に達した後に重りを持ち上げる短縮性手関節掌屈動作への転換を素早く行った. 動作方向の転換前後に経頭蓋磁気刺激を左大脳皮質一次運動野に与え,右橈側手根屈筋の皮質脊髄路興奮性を評価した.その結果,手関節運動時の筋収縮様式の変化に伴う橈骨手根屈筋の皮質脊髄路興奮性は収縮様式依存性を有し,伸張性収縮期における皮質脊髄路興奮性は抑制性の修飾を受けている可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ活動時に多く発生する「肉離れ」の受傷には,素早い筋収縮の切り替え時に起こる神経筋協調機能の失調が密接に関与していると考えられる.本研究によって,素早い筋収縮制御時における皮質脊髄路興奮性の変調特性が明らかとなり,中枢神経系と筋がどのような機序で協調性を取り合い,筋収縮様式の素早い切り替えを遂行しているのか,その一端が明らかになった.本研究成果は、ヒトの日常動作やスポーツ活動時における中枢神経系の運動制御機構解明において重要な基礎的知見となると期待される.
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