研究課題/領域番号 |
26750355
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 千葉経済大学短期大学部 |
研究代表者 |
柏木 恭典 千葉経済大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (80461771)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 赤ちゃんポスト / 匿名出産 / 内密出産 / 母子支援 / 匿名性 / 出自を知る権利 / シュテルニパルク / 幼児教育 / 反権威主義的教育学 / ドイツ / 新教育 / 幼児教育理論 / 匿名の母子支援 / 児童福祉 / こども学 / こうのとりのゆりかご / 子ども学 / 子育て / 母子福祉 / 緊急下の女性 / 子育て支援 / 社会的養護 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、日本ではほぼ知られていないドイツの匿名支援と赤ちゃんポストの理論と実践を明らかにしたことです。ドイツを中心に、2000年頃から始まった匿名での母子支援の現状を明らかにすると共にドイツ語圏でこの新たな匿名の母子支援がどのように議論されてきたかを論じることができました。その中で大きな役割を果たしてきたのが「匿名出産」と「赤ちゃんポスト」です。しかし、この両者には権利上の大きな問題がありました。すなわち「出自を知る権利」の問題です。この問題を克服するために考案されたのが、後にドイツやスイスで合法化された「内密出産」です。この一連の取り組みの内実について詳しく述べることができました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、匿名の母子支援の理論および赤ちゃんポストに関する理論の基礎を築いたことです。これまでこのテーマに関する研究はほぼありませんでした。とりわけ「赤ちゃんポスト」と「内密出産」の学術研究は日本国内ではほぼ存在せず、これからの議論の基盤を与えるものとなりました。 本研究の社会的意義は、日本で唯一の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」について議論するための資料(論文、書籍)を提供することができたことです。本研究の成果は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等においても示すことができました。この研究を通じて、望まない妊娠、駆け込み出産、児童遺棄、嬰児殺し等への対応策を示すことができました。
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