研究課題/領域番号 |
26770059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 北九州市立自然史・歴史博物館 |
研究代表者 |
富岡 優子 北九州市立自然史・歴史博物館, 歴史課, 学芸員 (20508957)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 仏涅槃図 / 様式分類 / 黒川等育 / 開善寺 / 地方性 / 涅槃図 / 地域性 / 釈迦八相 / 九州 / 仏教学 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は(1)九州地域を中心とした仏涅槃図を調査しの高精細画像を収集すること(2)仏涅槃図の様式分類の方法論を確立することであった。以下、それぞれについて概要を記す。 (1)九州地方を中心に18点の仏涅槃図の調査および撮影を行った。調査を行った作品については個別に調書を作成した。また新規に発見した2点の仏涅槃図については詳細を論文で公表した。 (2)仏涅槃図に描かれる涅槃関連のテキストに登場する代表的な人物のモチーフ数種抽出し、各作品のデータを比較し仏涅槃図の分類を試みた。これらのモチーフについて全て同じ特徴が見いだせる作例は近似した図様を表すことは確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
調査を行った仏涅槃図は未紹介作例も多く、中世に遡る作品のうち福岡・開善寺本については論文発表した。また近世の作品でも山口・妙徳寺本は小倉藩の御用絵師・黒川等育の初出作例であり、制作年も判明する基準作例として紹介した。優品の発見は仏涅槃図研究また美術史学全体の発展に寄与する。また調査成果を所有者等と共有することは文化資源としての魅力を伝えることに他ならず、文化財の保存・活用の礎となった。
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