研究課題/領域番号 |
26770068
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京大学 (2016) お茶の水女子大学 (2014-2015) |
研究代表者 |
竹田 恵子 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教 (30726899)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 感情 / 上演 / 情動 / 社会運動 / パフォーマンス / パフォーマンス研究 |
研究実績の概要 |
前年度までの研究において、90年代京都のエイズをめぐる社会/芸術運動における参与者の「感情」に注目し調査を行ってきた。結果当該運動の構成員は運動に参与する際経験する感情は「怒り」や「悲しみ」といった分節化できるものというよりは前言語的で衝動的なもの、すなわち「情動」に近いものであるという事実が明らかとなった。今年度はさらに聞き取り対象者を増やし、資料調査を加え、運動参与者のどのイベントからの影響があるのかを中心に調査した。 結果、二つの重要なイベントが見受けられた。ひとつめのイベントは、1992年10月芸術家の古橋悌二が、HIVに感染したという「手紙」を友人に送ったこと、ふたつめのイベントは、1994年初演のパフォーマンス《S/N》であった。参与者の「感情/情動」のうち特徴的であったのは「責任 responsibility」の感覚であり、何かを受け取ったため、何かをしなければならないといった衝動であった。これらの感覚には当該イベントに関する負の反応、すなわちイベント自体への拒否感等も含まれていた。 これらのことが参与者自らも事業やプロジェクトを開始する契機となった。またその要因としてはすでに京都市左京区を中心にゆるやかなコミュニティが存在し、古橋悌二を中心とした成員と参与者は既知の間柄であったことが考えられた。既に運動のとなるゆるやかな共同性が存在したのである。したがって、今回の調査においては、未知の構成員の参与については明らかになされなかった。今後の課題としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は新たに当該社会/芸術運動に関する資料調査を加え、聞き取り調査もより広範囲の方に行うことができた。おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今回の調査においては、当該運動の基礎となるゆるやかなコミュニティが存在したことが明らかになったため、未知の構成員の参与については明らかになされなかった。聞き取り調査の範囲を広げ、未知の構成員の参入に関しても調査の対象としたい。
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次年度使用額の使用計画 |
謝金支出について。対象者が謝金を固辞する場合、無理にお渡しするわけにもいかず、対策はないといってよい。支出計画に誤りがあったので、今後の計画に生かす。
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