研究課題/領域番号 |
26770097
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 奈良女子大学 (2018) 大阪大学 (2015-2017) 国際日本文化研究センター (2014) |
研究代表者 |
中川 真弓 奈良女子大学, 文学部, 特別研究員 (20420416)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 菅原為長 / 願文 / 『菅芥集』 / 田中宗清 / 藤原定家 / 八幡名物 / 石清水八幡宮権別当田中宗清願文案 / 嘉禄元年宗清法印勧進文 / 書写山 / 性空上人 / 西国順礼 / 石清水八幡宮 / 古筆切 / 宗清 / 中原広季 / 大江広元 / 藤原親能 / 厳島神社神主職 |
研究成果の概要 |
本研究では、鎌倉前期に活躍した菅原為長の作成した願文について注目し、同時代の人物たちの作品を含めて考察をおこなった。 『菅芥集』や『本朝文集』所収の願文では、為長が用いた文章表現や、願文から知られる歴史的事実について指摘した。また、石清水八幡宮権別当田中宗清に依頼され執筆した願文では、早世した息子章清に対する宗清の思いや、宗清が造らせた仏像や厨子にまつわる事実が明らかとなった。さらに、松花堂昭乗ゆかりの古筆切が、宗清の依頼により藤原定家が書いた仮名願文であることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『続群書類従』に「願文集」という書名で所収されていた史料が、菅原為長による『菅芥集』という作品であったことがわかった。具体的に各願文を読解すると、鎌倉初期に活躍した人物たちのこれまで知られてこなかった事跡が明らかとなった。また、石清水八幡宮権別当田中宗清が為長を含む文人たちに依頼した願文群の存在を指摘し、『続群書類従』で作者不詳とされていた仮名願文が藤原定家のものであることを発見した。
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