研究成果の概要 |
本研究では、captain, knight, orphan, referee など、人を表す名詞から品詞転換した一連の動詞の英語史における用法の変遷を、OED Online における引用文に基づいて包括的に調査し、動詞の意味と統語的用法の通時的な相関関係の一部を明らかにした。3年間の研究作業を通して、現代英語におけるこれらの動詞の統語的特徴はいずれも16世紀以降に顕著となること、同時期を境に、元の名詞の意味のみに基づいて品詞転換後の動詞の意味・用法を予測するのが困難になることなどを発見し、先行研究におけるこれらの動詞に関する議論を歴史的な統語・意味の観点から広げた。
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