研究課題/領域番号 |
26770230
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
日比 佳代子 (秋山佳代子) 明治大学, 学術・社会連携部博物館事務室, 専任職員 (40468830)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 転封 / 藩 / 書状 / 藩政史料 / 飛脚 / 大坂蔵屋敷 / 大坂屋敷 / 記録管理 / 日本史 / 史料論 / 地域社会 / 行政 |
研究成果の概要 |
本研究では、1747年の内藤家の磐城平から延岡への転封を対象に、転封が藩に与える影響を分析した。この転封で領地が遠い九州に変更されたため、経済的理由だけでなく、人と情報を江戸と延岡で安定的にやり取りするためにも、内藤家は新規に大坂蔵屋敷を持った。その際、大坂詰の役人には、転封時に大坂で藩士の移動手配をした者達がそのままあてられている。また、内藤家は九州の大名との関係は薄かったが、前領主から交際方法の引き継ぎを受け、近隣大名と書状のやり取りが可能になった。その書状の交換についても、その後は大坂で行われるようになる。内藤家にとって、経済面以外でも大坂に拠点を持つ事は重要な意味があったのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の転封研究は政治的問題や貢租問題などについて論じられる事が多く、転封が藩に与える影響や藩が新領に適応していく過程などは論じられる事がなかった。本研究では、この課題の重要性を指摘し、大名と領地・領民との関係を分析するという転封研究の新しい可能性を示した。また、内藤家文書に含まれる転封関係文書や転封時の藩の日記を網羅的に調査し、転封前後の日記や書状留のデータベース化、内藤藩を分析する上での基礎史料となる藩の役職書き上げと内藤家の親族関係史料の翻刻公開を行い、研究環境の整備を進めた。さらに、本研究で得られた成果をもとに展示を2回開催し、研究の成果を広く社会に還元した。
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