研究課題/領域番号 |
26770243
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 大阪大学 (2014-2016) |
研究代表者 |
岡田 雅志 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 研究員 (30638656)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | タイ族 / 移住 / アイデンティティ / インドシナ / 難民 / メディア / 越境 / 山地民 / SNS / 観光 / 葬送儀礼 / ベトナム / ラオス / タイ |
研究成果の概要 |
本研究は、文献調査と臨地調査の双方に軸足をおくことにより、世界各地に離散するタイ族の移住史の再構築を行い、タイ族のネットワーク化の動きとそれに伴うアイデンティティの変容を明らかにすることを目的として実施した。ベトナム、タイ、フランスの各地文書館での史料調査と、アメリカ、フランスのタイ族難民コミュニティでのインタビュー調査、SNS上のコミュニケーション観察の結果に基づき、タイ族の移住の歴史を再構成を行った上で、サイバースペースでのアイデンティティ再編などグローバル化がもたらしたタイ族のネットワーク形成とアイデンティティの実相を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、グローバル化に伴う人の移動の活発化がもたらすアイデンティティの変容と地域社会との調和などの現代的課題にも貢献しうるものである。その意味で、タイ族という個別集団の問題にかぎらず、東南アジア史やグローバルヒストリーを含む、より広域な歴史領域に対して大きなインパクトを持つとともに、特に現在、今後人の移動と流動性がさらに増すであろうグローバル時代に対応した多民族・多文化共生のあり方や歴史認識をいかに共有するかを探る上で、本研究の成果は重要な示唆を与るものである。
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