研究課題/領域番号 |
26770293
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
奈倉 京子 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (70555119)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 文化外交 / 中国 / 華人ネットワーク / 中華 / 華語教育 / 中国系移民 / 世代差 / 華人ディアスポラ / 中華圏 / 孔子学院 / 来華留学生 / 華僑華人 / 媒介的作用 / 僑務政策 / 華人新世代 / 留学 / 文化的公民権 / 中国語教育 / 華南 |
研究成果の概要 |
2000年以降に本格化する中国の公共外交及び「ソフトパワー」論を背景に、中国政府の対外中国語教育の促進と華語教育への関与の状況および華人の公共外交への影響について明らかにした。さらに、国民国家を超えて展開される現代の「中華圏」における相互作用を、とりわけ、現地化の進んだ若年世代に注目し、彼/彼女らが中国とどのように出合い、目の前にどのような中国像が浮かび上がってくるのか、その諸相を明らかにすることができた。 「中華」の求心力、遠心力を冷静に見極めようとする若者にとって、「民族」「文化」はもはや中核にはならず、むしろ当事者はそれらから乖離していく現実がみえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、移住先国で生まれ、社会化を経験した若い世代に焦点を当て、①華人ディアスポラの批判的検討とヴァナキュラーな文化の自覚、②中国政府の移民ネットワークの援用と創出、③移民受け入れ国としての中国の新たな側面、の3つ成果を提示することができた。これらの内容は、これまでの中国系移民研究に新たな観点を示すことができる。さらに、国際移民を対象とする他の学術領域との交流を可能にし、それは日本で急増している外国人治労働者や定住者の問題群とも共通するテーマを有するため、日本の移民受け入れに対する知見を与えることができる。
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